趣味あきらめず働ける森林組合 人間関係作りの改革が成功へ
「公共性」大きい林業・環境
共産党県議団主催の林業シンポジウムでは、中村市森林組合長と県の林業振興環境部が現状を報告しました。
森林組合長からは、森林が果たす役割や現場で働く人が定着し働きがいを感じる組織づくりなどの話がありました。
日本の森林率は世界で第3位、小さい国でありながら、森林面積は世界で8位。日本は国土面積の約7割が森林、高知県
は日本一の森林率で84%です。
山の仕事、森林の価値は大きく、木材の供給源であり、水源の涵養や山地災害の防止、生物の多様性を育み人間の生活に欠かせない重要な役割を持っています。
しかし、国の全体予算から林業予算を見ると0.3%と非常に少ない状況です。県は、「第5次産業振興計画」の中で、森林資源を再生しながら、木材利用を進め労働者の所得が上がる産業へ目指すとしています。
若者が働きたい職場づくりへ
県内には民間会社だけでなく、森林組合が23あり、中でも中村森林組合は、直接雇用の現場職員21名の平均年齢は34歳と若く、二十歳の若者は4人もいます。
「班」制度を止め、作業の固定化を見直し、造林、林産、重機など、各仕事を経験し、いつでも支え合える組織づくりをしています。賃金改革では、出来高清算金は「班」ではなく、全員で分け合う賃金体系へ見直しています。
また、他の事業所に研修に行く独自制度や有休も20日あります。この取り組みによって、サーフィンの趣味をあきらめることなく働ける職場として、雑誌でも紹介され、若者が増えてきたと組合長は言います。
森林環境譲与税、活かされていない
「森林環境譲与税」は、国民一人当たり年間千円を払い、人口や森林面積などによって各市町村に配分されます。
森林の整備・保育に使われる必要がありますが、実態は国など行政の林業予算が少ない為、既存事業の穴埋めに使われています。本来の「未整備森林」を無くすことには、十分使われていません。
森林所有者も高齢化し、関心も低い中で、森林を守り育てるには人材確保は不可欠です。