新堀川工事、知事=「検討」
26日、県議会で、先日の市議会の質問に続いて、新堀川とまちづくりで質問。知事は、はりまや町一宮線の工事について追手筋までの4車線化は進めるとしながらも、交通量調査は平成2年のもの、ワークショップも含め自然保護の努力をしてきたことにふれながら、一方、歴史、地元の資源を生かしたまちづくりという視点の必要性を言及。階段護岸については、「引き続きよりよい保存の方法を関係者と相談していきたい」とし、かるぽーとに至る工事については、最新の交通量調査の結果をまって「これらの調査や実際の車の流れだけでなく、水辺や堀割という歴史的な資産を生かしたまちづくりの視点から広く県民や高知市の意向を聞き、今後の方向性を検討してはどうかと考えている」と大幅に工事を変更する可能性を答弁しました。
ひとつ議論が前に進んだのは確かです。地域の資源に地道に光を当て続けた市民の粘り強い運動の力です。今後、市民のまちづくりに対する意識と運動がさらに問われることになります。
高架遊歩道の凍結、高知城掘跡保存の方針に続き、まちづくりに対する流れの変化が生まれはじめています。
高知市長=「建設の中止は考えていません」
共産党は定例市議会の20日、はりまや町一宮線の拡幅工事の必要性やまちづくりと文化行政の視点を市長、部長に質問しました。
質問主旨
◎ 交通量は今後も増えるのか
◎ まちづくりに取組む市民運動の意義と位置付けについて
◎ 市民の意見や現状をふまえ、4車線への拡幅工事の凍結について県と協議する考えについて
市長答弁主旨
●交通量については将来の人口減少が予測はされますが、はりまや一宮線は高知インターチェンジから中心市街地への新しいルートとして、本市の大変重要な幹線道路となると考えているので建設の中止は考えておりません。
●市民運動の位置付けに対してはこの地域との連帯やそれぞれの地域の人々や各企業との連帯も密接にしていかなければならないと思っています。
行政としてはその時の状況に、何が一番大切な判断かということを総合的に情報を入れながら総合判断をしていかなければならない。
県と市の違いが浮き彫りに!
知事は「検討する」市長は「建設中止はできない」と大きく違う答弁です。
今後、高知市は県の意向をどうのように受け止め、協議をすすめるのか?これから、注視していかなくてはなりません。住民や地元商店街への影響や歴史的文化財や自然環境への認識また予算カットで大変な財政の中で今一度、見直すと言う姿勢に反論する市民、県民はいるのでしょうか?
このような政治的判断が求められています。