現代版「蟹工船」映画化望む!
貧困社会の中で 「人間らしく生きたい・働きたい」との声が強くなっています。
そんな中で、1929年に発売され、半年で約3万5千万部売れ、戦前当時にベストセラーとなっていた小説「蟹工船」が今再び読まれ始めています。こんにちの「蟹工船」ブームはなんと!半年で10万部というとてつもない勢いで本が売れているといいます。取り扱っている文庫も書店も増刷を決めたといいます。
知り合いの女の子は先日、イオン高知の本屋さんで小説「蟹工船」を買って読み始めたといいます。彼女の話では平積みされた人気書籍の中で「蟹工船」は残り1冊になっていたと話してくれました。また、若者の多くが良く行くTSUTAYAでも「若者に人気ベストセラー・・・・」と紹介カードが付けられて売られていると聞きますし、いくつかの感想文をみてもこれほど身近にプロレタリア文学への共感が広がっていることにも驚きです。ある方は「これは小林多喜二の虐殺に匹敵するほどの文学的事件です。多喜二が天皇制を批判したときも、今回のようなに新聞各紙が注目することはなかった・・。これはもはやリバイバルではありません。『蟹工船』は今生まれた、あたらしい小説として読まれているのです」と話しています。
そして、映画化を望む声も聞こえてきます。私も映画化を願います。昔、映画化されていますが、白黒時代の映画です。現代版の映画化やドラマ化されてもいいぐらいの社会的背景があります。貧困、酷い労働実態、「蟹工船」ベストセラーになるという現状が実現性が高いことを表しているのではないでしょうか?
現代版の「蟹工船」の映画化の実現が楽しみです。
東京で現代版「蟹工船」ドキュメンタリー映画が上映される!
毎日新聞の6月4日の東京夕刊で記事になっていました。
主役はセメントトラック運転手です。組合の団体交渉をきっかけに会社から様々な暴力的な圧力いじめを受ける。組合脱退強要。退職要求の争議中に本人の母親がなくなりますが、その葬式の場にも「会社関係者」と名乗る男達が乗り込んで退職をせまったという事件の一部始終が映画化されました。3度上映されたそうです。反響の大きさに製作した映像作家も驚いています。
社会に目を向けるきっかけになると思います。
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