学校給食調理業務のアウトソーシング
学校給食調理業務のアウトソーシングの議会質疑が始まる!
6月3日、行財政特別委員会が開かれました。
午前中は再確認として、行財政特別委員会は議決権のある各常任委員会違って、どんな議論をするべきを確認する話し合いを行いました。高知市全体の財政状況や原因、職員の定数削減問題、事務事業の見直し状況、も含めた視点をもって個々の事業の民間委託(アウトソーシング)について議論する場ということで特別委員会を設置したのであると言うのが私の認識です。と意見をいいました。各委員がそれぞれが意見を出し合いました。提案を出す以上は、コスト比較についても行財政特別委員会にも当然示すべきという意見も確認されました。
学校給食調理の民間委託の試行実施について提案
午後に本題の議論になりました。学校給食の調理業務を民間業者へ委託したいとのことで説明がされました。
《教育委員会の説明のあらすじ》 目的について : ①財政危機のもと経費削減 ②職員削減計画によって、教育分野といえども、民間委託を導入し、コスト削減をたいとの説明がされました。
また、民間委託しても現在の本市における学校給食の取り組みを後退させることにはならないとして一、食育の取り組み 二、地産地消の取り組み 三、アレルギー対応 するとの考えを示しました。
H21に試行を2校で行い、H22に検証し、H23に検証結果により本格導入の予定も示されました。
コスト比較(見積もり条件として600食で年間195日調理、消耗品、光熱費負担)では直営では2275万円民間では最低で1466万円、最高2047万円という説明がされた。
コスト比較の差額 228万~809万円!
食材調達は高知市(学校給食会)が行うこと、また光熱水費も市が負担としていることから考えるとこの差額はどこから出てくるのかという質問に対し教育委員会は「人件費」の差だと答弁しました。
現在でも調理現場は職員の定数削減と退職者不補充という中ですでに非正規(臨時職員)の割合がH20年で約16,4%、H24年29,1%、 H29年36,5%と増えていくことも明らかになっています。このことは、民間委託しなくても、必然的に現在の経費(人件費)は下がっていくことをも示しています。その上で今回のコスト削減ための民間委託はどのような問題があるのか、見ていかなくてはなりません。
市場経済の中に公務を出し、民間が請負うということで企業はメリットをどこで見出すのか?価格競争だけによる業者選定ではなく、プロポーザル方式(総合的評価)で市は業者選定するとしていますから、ますます企業のメリットは見えなくなります。私は人件費を削る事でしか企業メリットがないのが今回の学校給食調理業務の民間委託だと思います。
見積もり業者4社とも県外企業!
果たして、請負う業者がいるのか?
すいません・・・つづきまた書きます。
Comments
高知市でも、ワーキングプアがつくられようとしている。
NHKの特集で
『学年トップの成績で、推薦入学が決まっていた女性が、120万円が払えずに進学を断念。ゲーム会社の社員になる、という希望を失った。
いま女性は、町立病院の入院食をつくる仕事をしている。はじめは臨時職員だったが、民間委託されパートに。ボーナスもなく、月8万円の収入。
女性は半年かけて調理師免許の資格をとった、しかし、時給がたったの10円あがっただけだった。』
財政難を理由に、行政がワーキングプアをうみだしていいのか?
NHKの特集で紹介された女性を生み出し、請負う業者が搾取により儲けるだけではないでしょうか!?
Posted by: カゲ茶 | 2008.06.08 01:14 AM