2008.11.26
2008.11.19
高知市の財政危機から見えるもの!
高知市の財政危機から見える問題について
相次ぐ公共料金の値上げですむのか!
財政難克服へ真の問題点!
高知市は向こう5年間で300億円代の赤字となることを発表しました。
この財政難の200億円分を市は「行革」で乗り切ると提案しています。
市制の体質の抜本的改革というより借金の返済をのばしたり、新たな借金(退職手当債)でその場しのぎのつけが今になって限界がきていると思います。
小西氏(国の専門委員)が厳しく指摘!
17日、「高知市財政問題懇話会」の第1回目が開かれました。 関西大学教授・国の財政制度等審議会専門委員会の委員でもある小西砂千夫氏が市政の財政運営に対して厳しい指摘をしました。先生は今後においても投資的経費100億円の計画を持ったままの状況について「ほおばり過ぎではないか。」人件費の削減もそうとうな努力がされていてこれ以上の削減は自治体の任務の崩壊につながる。
公務の責任を果たせないほどの人減らし安上がり事業や家計に直接響く公共料金の値上げなどで借金でつけを埋めるやり方は大きな問題です。真の体質改善にはなりません。
下手なダイエットは命をけずる!
メタボリック対策、ダイエットが世間では流行っていますが、ダイエットもやり方を待ちかえれば取り返しがつかないダメージを体に与えます。体は脳や骨だけでできていません。すべての臓器が元気であってこそ動く、生きる、判断することができます。偏った食事や無理に食べ物をへらしたりしてスリムになったところで動けない病気が治らない体になってしまったらダイエットの意味がありません。当たり前ですが、バランスの取れた食事や弱っているところを治すことや骨や筋肉という削れないところもあります。ましてや太った原因をきちんと認識して改善しなければいけません。これが最低限の努力に なるのではないでしょうか?
市の経費削減・スリム化のあり方
「行革」、スリム化の中身が問われる大事な転換点にさしかかっています。でも国が決めたメタボ基準がどうなのか?自治体で言えば、国がやるべき仕事を地方にまわしておいて予算をつけないままで作った借金の数値だけをみて赤字再建団体と線を引くのも問題点があるのではないかと思います。
数値だけで健全な自治体を決められないと思います。 数値的に健全だといわれても、市民の暮らしの観点からいい事業や政策になっているのか中身もきちんと見なくてはなりません。
地方分権の流れの中で
どう自治体を建て直し守るのか!
「地方は切り捨て」という国の政治がありますが一方で「地方分権」をどう活かしていけるのかでは市にもチャンスがあるのではないかと思っています。
国の法律や制度だけ(広い網)ではなく自治体独自のルールを作ることによってお金や仕事が地域でまわる・出来ることだけでなく生活水準の格差と貧困の弊害を改善できるのではないかと・・具体的にはつづく。
2008.11.13
子どもの貧困
子どもの貧困問題を考える!
「格差と貧困」が拡大し政治的大きな課題となっています。貧困問題を色んな角度からみなくてはならないとおもいます。まず、①貧困の定義とは?②貧困層をうみ拡大している原因は?③貧困の連鎖が子供たちに何を及ぼすか?④貧困への対策は?など色々疑問がでてきます。
そこで、「子どもの貧困」に焦点をあてたいと思います。
親の貧困が子どもに連鎖する、そして抜け出さない現状が指摘をさていますが、家が貧困という問題がいろいろあったにせよ、子ども一人一人には人権があります。未来を健やかに生きる権利があります。
国連の子ども権利条約の第二条には「差別の禁止」とあります。中身はすべての子どもは、みんな平等にこの条約にある権利をもっています。子どもは、国のちがいや、男か女か、どのようなことばを使うか、どんな宗教を信じているか、どんな意見をもっているか、心やからだに障害があるかないか、お金持ちであるかないか、などによって差別されません。 そして国や親たち大人はその権利を守るために、できるかぎりのことをしなければなりません。 だと約束されています。日本は1994年4月22日に批准し、1994年5月22日に発効しました。
子どもが健やかに育つことに世界各国で努力がなされています。
お金がないから学校にいけない。病院にもいけない。こんな事態を許してはならないと条約で記されているわけです。しかし、世界の中でも国民総生産高だけを見れば経済大国、豊かな国といわれるこの日本で「こどもの貧困」問題が深刻になっています。
例えば、子どもの無保険問題が今マスコミも取り上げていますが、正規の保険証でなければ病院の窓口では10割、全額負担となってしまいます。ただでさえ所得が少ない子育て家庭にとっては到底払えませんから、病院に行かない、行けない事態をうんでしまいます。このことでの一番の犠牲者は子どもです。
私も小学3年生の子どもをもつ親のひとりですが、子どもが小さいほど病状は急変、重症化しますし、水疱瘡など必ずかかる病気もあります。突然の怪我など・・子どのも医療費は想定できないのが実態だと思います。
親が保険料を払うことは当前ですが、子育て家庭の所得水準から「衣食住」など絶対必要な経費をひけば保険料によっては高く払えない、滞納している家庭が出てくるのは当然です。高知市でも18歳未満の子どものいる家庭で無保険状態の世帯が約70世帯あるといわれています。 まさに命を脅かされています。
これは放置できない重大問題です。国の保険制度の現実です。親の貧困、親の責任にして逃げることは許されません。自治体の努力によって子どもの医療費の無料化が進んできましたが、自治体にも限界があります。だからこそ国の制度を充実させ地方のがんばっている自治体を応援すべきです。
また貧困による学力の問題も深刻になっています。お金がないから学校に行けない。学びたくても我慢せざるをえない子ども、学生達が怒りの声をあげています。教育にかかる費用も高い!日本は特に高い!奨学金や銀行の教育ローンでお金を貸してくれますが利子もありますし、将来、就職して給料からの返済を求められても、今や仕事すらない。ある本には4年生大学までの教育費用はなんと!約2000万円ほどかかるといいます。この21世紀、教育は国家の責任として無償としている国は海外にいくつもあるのに・・・。
子どもには無限の可能性が秘められています。ノーベル経済学賞・ロソーのチルドレンデイフェンス財団が94年に子供たちの貧困が社会的にどのような影響を及ぼすか?賃金差や労働生産性、市場経済からコスト計算をしていようです。興味深いです。じっくり読んで見たいですね。
貧困と虐待の問題も指摘されています。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・つづき