「自己責任」じゃ生きられない!
26日日曜日、三上満さん(元教師:ドラマ金ぱち先生のモデルとなった方、元東京都知事選挙に出馬)が若者達の主催の学習会に来られました。 私も講演会に参加しました。
タイトル『自己責任』じゃ生きられない・・・。
自己責任論に追い詰められる若者達の増加が犯罪にもつながっている状況があります。
三上先生は①今私たちはどんな社会に生きているのか?・・資本主義とは・・資本主義の本質が剥き出し・・どんな労働者を求めているのか?・・・・子供たちにまで広がる競争と自己責任論・・・あきらめない仲間の存在。②政治とは変えられるもの。③人間らしく生きるとは・・・競争は「人間」の原理なのか?・・・希望とは三つのものへの信頼だ。 という内容でお話がありました。
先生は東京で起きた無差別殺傷事件をの話をとりあげました。 犯罪を犯した青年は派遣労働者であった。当然許されない罪をおかしてしまった。その背景について、犯罪を犯した彼が日頃書き込みをしていたメールを紹介がありました。彼は「時給1300円から1050円になった。また私が安くなりました。」「明日も仕事の手が足りないから来てくれだとさ・・」「今日もひとり・・」「彼女もいない・・」ひとりぼっちという言葉が頻繁にあり、人間でなく物のように扱われてきたことが伝わります。 話の中でエンゲルスのことが出てきました。 当時、棒で叩かれ、朝から晩まで安い賃金で奴隷のように働かされている子どもたちに質問するが子ども達一応にいい待遇を受けていると応えたそうです。 どうしてそうなるのか?それはこの国の子ども達は他の生活や働き方を知らなかったからです。 現在に言い換えれば、派遣の社会が当たり前でないことを知ることの大事さです。
人間らしく生きるとは何なのか?秋葉原事件から見えるものは「彼女がいないということ」ひとりぼっちが見える。『愛と労働』の深い意味・・・先生の話は忘れられませんね! 仲間と一緒に可能性に「挑む」手をつなぎ合う、共同と連帯こそが人間の本来の生き方であること・・一番心に残りました。
『きみは政治に無関心でも、政治は君に関心を持っている』『二大政党では若者を救えない』『明日の天気はかえられないが、明日の政治は変えられる』など相手に伝えるいい言葉も聞けました。