映画『剣岳』をみて
映画『剣岳』をみて
先日、『剣岳』をみてきました。明治39年の陸軍の中には測量部隊がありました。その測量士の生きざまが描かれています。測量士として仕事に対する誇り・・。信念と勇気がなければ、でき得なかった、剣岳への三角地点の設置という偉業のお話です。
春夏秋冬それぞれの剣岳の景色には感動しました。この映画は最近、よく使われるCGなどではなく、剣岳の本来の姿を何年も撮り続けてきたものだと、自然を相手に、簡単ではい手法を選択してとられた、貴重な映画だと心から思いました。言葉では簡単に素晴らしいとか言ってしまいますが・・・・観れば「本物」がいろんな意味でわかる映画だと思いました。
『誰もが結果を急ぎ、効率が優先される時代に・・・」とありますが、氷点下40度の極寒の冬の剣岳のてっ辺に「点の記」三角地点を日本ではじめて建てるという前人未到の仕事を果たす人間模様や仕事に真剣に取組む姿・・そして彼らを支えている家族の姿・・・ただの登山とは違うところ、視点というか測量士の仕事の重さ、大切さがわかりました。
どこが普通の登山と違うかといえば「何をしたかという事よりも、何のためにするのか」という測量という仕事、任務の本質も見えました。いい映画ですね。
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