2009.11.24
2009.11.19
映画『沈まぬ太陽』
文化・芸術の秋をどう過ごされていますか?
映画化が決まってからずっと楽しみにしていた「沈まぬ太陽」を観て来ました。山崎豊子さんの原作を以前に少し読んだことがあったので映画となればどんなになるのか楽しみにしていました。
渡辺謙さん演じる主人公の恩地さんは実在した人物です。
御巣鷹山の日航機墜落事故の背景に何があったのか?映画は鋭く描いています。
「利益優先」「人員削減」「粉飾決算」「裏金つくり」「政治との癒着」という企業に、恩地さんを先頭に当時の労働者・労働組合は空の安全にこそ責任を持つよう会社の姿勢、体制を求める闘いを続けます。しかし、恩地さんは組合員への左遷などひどい処遇の改善を求め、引き換えにアフリカの地にたった独り、飛ばされます。恩地さんがいない間に組合は分裂するわ、組合労働者の処遇も変ることはありませんでした。
御巣鷹山の墜落事故の犠牲者家族の対応を任務とされ急遽、日本に帰ってきますが、残された家族は自分自身を責めています。「私が飛行機を進めなければこんな事にはなってなかった」一生自分を責めるんです。人の命、安全より利益を優先した会社の体制によって安全管理に問題があったのでは・・。ここに最大の反省と改善がされない限り同じ事を繰り返してしまう、だから恩地さんは犠牲者家族との対話をやめません。またアフリカへ飛ばされますが、どんなに厳しい境遇に置かれても会社を辞めません。
空の安全のために、働く仲間の為にそして自分の信念を貫きます。その姿、生き様に感動しました。
(カッコいい!)