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2011.01.25

図書館合築

 県・市一体型図書館について

今日、午後に市議会の経済文教委員会において、教育委員会から報告がありました。
 この間、検討委員会が開かれてきました。2月上旬には中間取りまとめが示される予定。その後パブリックコメントを行い、最終まとめが3月末に出されるという流れです。
 拙速すぎます。県議会は2月。市議会は3月に行われるますが、最終まとめもパブリックコメントも出されないなかで各議会に合築を進める為の予算議案が提案される様です。 市にとっては単独でも合併特例債に関わって期日がぎりぎりという点は理解できますが、県と一緒に建設することの諸問題をクリアにできずに進めるのは市民にとって無責任な姿勢ではないでしょうか? このように急ぐ議論。合築ありきは市民の合意をえられなくしています。
 スペースが将来にわたっても担保できる事が市民図書館としての発展の可能性につながるものと思います。しかし、議論を重ねるごと矛盾が見えてきます。当初18億~19億経費削減となり、その分をサービス向上に当てると言っていたのに、審議中で、駐車場が100台程設けること(10億)や点字図書館や子ども科学館(3000㎡)を併設することも新たに加わりました。
当初案と大きく中身も変わってきています。合築の検討会を傍聴しても、各委員の発言も慎重な意見が多くでています。「デメリットを超えるメリットがない」などの意見があります。

 県と市、双方役割が違います。 特に今回の新図書館の目玉サービスである「問題解決型」レファレンス機能をも持つことは、全国的な流れで住民に求められる最新機能なのですが、この点についてどんなものにするのかという具体図がないのは問題です。今日の委員会質疑をしましたが市は、「窓口で問題解決を行える様にするが個別ブースをいくつも持つ事は考えていない」(要旨)と答弁がありました。他都市を視察に行きましたが問題に応える作業「問題解決事業」には時間と人、スペースが新たにいるということが基本となっています。 ましてや新たに図書館を建て直すという時に、計画案にレファレンス機能を保障する整備内容が不明確なままでいいわけがありません。
 今の図書館レベル、サービスを発展させるといいながら中身は発展できる要素がない様なものになっています。
一度建てれば、50、60年です。
 
 県はシキボウ跡地を単独整備の場合の比較にしました。 県もあの土地を売るもしくは、利用したいのは山々だと思います。売れる可能性があるか、ないかは別にして、県民財産を空き地のままでいいとは思ってないはず。
 委員会で配られた資料の中にシキボウ跡地に県が単独整備した場の地代(簿価)が経費としてのっていますが、この土地は土地開発公社から25年までに買い戻さなくてはならないもので、空き地であろうが図書館であろうが、県が責任持って払う予定のものなので、あえて図書館建てるための経費に入れて、単独整備するとお金がかかるという様なイメージを持たせる試算表のあり方にも疑問です。
 また情報システム開発の経費も合築の場合、現在ちがう県と市のシステムを統合するためにシステム開発費用が新たに約4億円かかるといってきましたが、それが単独整備でもそれぞれ約4億円いるいうのです。
 これも質疑しましたが、単独なら新たな開発する費用はいらないはず。今のシステムの端末への整備が増えても新たな開発というのがいるのでしょうか?
 電子化、システム化というのは曲者です。バージョンアップの度に費用がかかります。システム開発業者に言われるがままになるのは目に見えます。
 
今日の経済文教委員会に報告としてだされ、議案ではないのですが、市議がきちんと審議、意見をいうのは当然です。しかし、委員の中には 「検討委員会が進行中だし、今日は報告なんだから議会は何もいえないよ」 と発言する市議がいます。議論の場に水をさすような発言に対し共産党先輩、林市議が 「議会が白紙委任をしたわけでない!市議会もきちんと審議すべきですよ」とこたえました。 
 市民の為にチェック機能をはたすこと全力に取り組む共産党です。

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