公共交通の総合計画案
高知市地域公共交通総合連携計画(原案)が示されました
住民の足、公共交通の柱となる総合連携計画が4月から運用されます。現在、市はこの原案に対するパブリックコメント(周知と意見集約)を行っています。
高齢化や地方の過疎化が進み、交通の不便さは全国共通の問題となっています。国は昨年の6月この様な地方の声を受け交通基本法の制定に向けた基本指針(案)を発表しました。
国は憲法25条の理念のもと、移動権も保障するとしていますが、では本当に住民の願う公共交通とるかと言うと、要の財源部分で不安定なままです。(担当課も不安げでした。)
今回の総合連携計画で注目しているのは「地域交通」の導入です。高知市は鏡・土佐山・春野と合併した事によって中山間地域の交通にも責任を負いました。山間部などの交通網は元々、不便なうえ利用者が減る度、バスが減便されてきました。 旧高知市でも円行寺や芝巻地域を訪問しても同じく大変です。ある80代の女性、独り暮らしのおばあちゃまは、週に2回のデイサービスの車に乗って施設に行くが普段は買い物にも行けない状況です。市内の息子さんが月に2回程買い物をしてくれて助かっている。最近、携帯電話を持たされていると話しています。 歩けないわけではないのですか、地域に買い物できるところがないので生活の維持は本当に大変です。
行けないということは、来る人もいないということで、デイサービス以外人と話する機会がないと言います。
人間らしい生活を保障する憲法25条の理念からは遠く遠く離れた暮らしになっています。体が元気でも車が乗れない人、高齢者や子どもたちや障害がある方の交通問題は重大な課題です。
今回の計画は、この問題を解消する目的で11人乗りの車両で1時間1便を保障(乗合運行)しようとするものです。
新年度から試験運行へ
まずは鏡・土佐山・春野地区でそれぞれのニーズに合わせモデル運行する予定です。旧高知市内についてはこのモデル事業の効果を検証してからのようです。
このモデル事業には国から3年間補助金がでる予定と聞いていますが、3年で打ち切られては困りますので、将来においてしっかりと移動権が保障されるものを目指さなくてはなりません。
市は困難を抱えた地域の実態をつかむ為、アンケート調査を行っています。この声をいかし、長期的な視点と政策をもって取り組んでいくべきです。ご意見をお寄せください!
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