いじめ問題にどう向き合うか
いじめを許さない社会を!
昨年起きた、滋賀県大津市の中学2年生のいじめによる自殺事件。因果関係を市長もみとめ、全国的な問題となっています。
今まで明るみにされてこなかった「いじめ」の酷さが社会問題として見えはじめてきました。昔と現代で「いじめ」の質もまた対応も変わってきています。
高知市「いじめ対応リーフレット」
市は昨年5月に教員用としてのいじめ対応の手引き、リーフレットを作成しています。平成18年度に文部科学省から示された「いじめ」への対応指針が基準になっている様です。冒頭に「いじめ」の定義として『当該児童生徒が一定の人間関係にある者から、心理的・物理的な攻撃を受けたことにより、精神的な苦痛を感じているもの。なお起こった場所は学校の内外を問わない』と示されています。
いじめの質も陰湿化、大人には見えない状況も生まれています。インターネット上での誹謗中傷、動画など。
市教委アンケート「ストレス持ちやすい」
市は学期に一回「楽しい学校を送るためのアンケートQ―U」を行って、子ども達の学校生活についての調査をしています。これがいじめのSOS、発見にもなるといいます。
調査の結果「かたさのある学級」が多いことがわかりました。市教委は学級集団の中で子ども達が、先生や友達に認められているという気持ちに差があることを表している。
ストレスを持ちやすい状況になっているとしています。こども達が安心して自尊心をもてるようにと「あったかプログラム」が作られています。それでも、いじめが後をたちません。命まで奪っています。
いじめに対する基本的姿勢!
聴き取りの中でいじめを正当化する言葉が出てくるそうです。「あの子が約束をやぶったから」「うそつきだから」「生意気だから」など。しかし、どんな理由があってもいじめは絶対に
許されないという考えで対応する。また、いじめかどうかは、受け取る側の心情で判断しなければならない。見てみぬふりをしてしまっていることに対してもいじめは人間として絶対に許されない、被害者のつらい気持ちに気づかせることが大事としています。 少しの変化にも敏感でなくては陰湿化しているいじめの発見が遅れます。
いじめをなくそう!
いじめの動画を見て、胸が張り裂けそう
インターネットで暴行をうけている動画や溺れさせられている映像・・胸が張り裂けそうです。
自殺した少年は息子の年と変わりません。ある歌を思い出します。
アンジェラ・アキさんの「手紙~拝啓、十五の君へ」です。
大津市の自殺した彼は15歳を迎えることができなかった・・本当に悲しい。
この歌を届けたかった。
彼はこの歌を知っていただろうか・・・
今、いじめで辛い思いをしている子ども達に知ってほしい歌です。
私も息子を思って今日も歌っています。歌詞を紹介します。
手紙~拝啓 十五の君へ~
作詞・作曲 アンジェラ・アキ
拝啓 この手紙を読んでいるあなたは どこで何をしているのだろう
十五の僕には誰にも話せない 悩みの種があるのです
未来の自分に宛てて書く手紙なら
きっと素直に打ち明けられるだろう
今負けそうで 泣きそうで消えてしまいそうな僕は 誰の言葉を信じ歩けばいいの?
ひとつしかないこの胸が何度もばらばらに割れて
苦しい中で今を生きている
今を生きている
拝啓 ありがとう 十五のあなたに伝えたい事があるのです
自分とは何でどこへ向かうべきか 問い続ければ見えてくる
荒れた青春の海は厳しいけれど
明日の岸辺へと 夢の舟よ進め
今負けないで 泣かないで 消えてしまいそうな時は
自分の声を信じあるけばいいの
大人の僕も傷ついて眠れないよるはあるけど
苦くて甘い今を生きている
人生の全てに意味があるから 恐れずにあなたの夢を育てて
負けそうで 泣きそうで 消えてしまいそうな僕は
誰の言葉を信じ歩けばいいの?
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