大学に投票所設置を求める
市の選挙管理委員会、大学側への協議依頼の検討へ
投票率の向上と若者の政治参加について質問し、市の選挙管理委員会は「課題整理をし、松山市の事例も参考に大学側へ協議の働きかけも含めて、詳細に検討してまいりたい」と答弁しました。
これは大きな動きです。 「詳細に検討」という市の選挙管理委員会の前向きな答弁に今後の取り組みを期待します。 今度の選挙管理委員による定例の会議は1月21日ごご3時から、たかじょう庁舎3Fです。この場でどのような話し合いがなされるか注目してます。公開されている会議です。
松山市は、今年の参議院選挙から松山大学に3日間、期日前投票所を開設しました。 その効果はのべ652名の投票者がありました。
市内における20歳~22歳の期日前投票者1,204人のうち、大学における投票者は211人で約18%を占めていました。
高知市の選挙管理委員会も大変有効な方策という考えを示しました。全国に広がって欲しいですね。
以下、質問した内容です。
投票率の向上と若者の政治参加について、質問します。
国もこの7月の参議院選挙からネット選挙運動を解禁しました。
低投票率の問題や若者の政治参加をどう進めるかは国あげての課題となっています。地方自治体レベルでもこの課題にどう取り組んでいくのかが問われてきます。
市の選挙管理委員会も投票率を上げるために、啓発活動は当然のこと、期日前投票を含めた投票所を増やすなど努力はしてきたと思います。しかし、結果は低投票率に歯止めがかかっているとはいえない状況です。
現在99ヶ所の投票所がありますが、その中でも20ヶ所で期日前投票ができる様になっています。現在、期日前投票所の場所は選挙管理委員会事務局、市役所前ピロテイー、各ふれあいセンター、合併前の旧庁舎、春野公民館、福寿園となっています。
高齢化や労働環境などの多様化の中では、さらに工夫、改善していく必要はあると思います。
たとえば、環境づくりでは、告示日から投票日までの間に投票できるという期日前投票は大きな役割をはたしています。総務省の資料でも期日前の投票率は上げってきています。この様な結果から期日前投票所をさらに増やすことも必要ではないでしょうか。
また、若者の投票状況からみると、直近の参議院選挙の結果では市全体の投票率が約44%ですが、20歳代にいたっては約25%、30代は約33%とかなり低い率となっています。
若者たちがどうして選挙に足が向かないか、その実態・声を知ることは大変重要なカギだと思います。
11月29日に県の選挙管理委員会と明るい選挙推進協議会が主催した「議員と若者の交流会」が開かれました。毎年、開催されている企画でして、おと年から私も参加させて頂いています。
参加者している若者のほとんどは大学生で、憲法や経済学、教育、福祉と学んでいる若者達です。
中には行財政改革のあり方をテーマに卒業論文を書いている4回生や東北の復興支援活動に取り組んでいる学生も参加していました。 政治に対しても活発な意見がたくさん出されました。本当に嬉しく、たのもしく感じました。
その意見交換の中で「どうして大学で投票できないのですか」と聞かれました。私はもっともな意見と思います。彼女は県外から高知に来ていますが、高知大学の場合、8割の学生が高知市に引っ越してきて毎日大学にかよっています。彼女の言う通り、身近な大学で投票できれば、若者の政治への関心は今以上に高まります。
今年7月の参議院選挙から全国で初めて松山大学に期日前投票所が設置されました。投票したある学生はインタビューに「選挙が身近に感じました。授業の合間に投票でき、学内で話題にもなりそう」と答えています。 大学で学んでいることと政治が密接に関係していますし、これからの未来を担っていく若者から「大学に投票所がほしい」というこの声は歓迎すべき事です。
そこで選挙管理委員会にいくつか伺います。
● 市の選挙管理委員会は若者の投票率向上のためにどの様な取組みを行って来たのか、その効果がどうだったのかも合わせて選挙管理委員長に伺います。
● 紹介した様な、大学での投票を求めている若者の声をどう受けとめているのか、また若者の政治参加、関心を高める具体的対策として大学での期日前投票所の設置は効果があると思いますが、
選挙管理委員会委員長の所見を伺います。
● 大学側や学生たちに選挙管理委員会の方から期日前投票所の設置に向けて、協議の依頼ができないかどうか、選挙管理委員会委員長に伺います。
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