高齢者の悲鳴 貧困の実態
広がる貧困、生きることをあきらめさせられている高齢者。
市内を回るとお年寄りの一人暮らしは珍しくない、増えているとつくづく感じる。
高知市の高齢化は全国トップクラス、3人に一人が高齢者(65歳以上)です。
貧困は体が不自由になったお年寄りをさらに苦しめている。
写真の男性は80代、1ヵ月の年金は7万円、家賃3万9千円。残りで光熱費や食費を払い暮らしています。
預貯金も資産もなし、車もない、生活保護の対象となります。 しかし、生活保護は受けていません。理由は十数年前に生活保護の申請に行った時に面接で冷たくあしらわれたと話します。それ以来、市役所が信用できないと、相談に行く事をあきらめたそうです。 日々の暮らしは自給自足、貸家の隣に小さい畑を借りて野菜を育て、山へ行ったら木の実を取り、川や海へ行ったら魚を取って生きてきました。 近所の人が生活保護を進めてくれたけど、市役所には行くきになれないと言います。 最近、病状は悪化、インシュリンを打っていますが、費用が続かないのでお医者にも行っていないと話します。 写真のように 左手の爪が腐り始めています。このままでは良くない、早く病院に行こうといいますが、「人間不信」になっているのかもしれません、病院に行くとはいいません。話をするなかで、たよる身内がもういないのに、小さい声で「ふるさとの中村に帰りたい」とおじいさんが言いました。
どれだけ、ひもじく、寂しく孤独なのか思うと涙がでました。 高齢者支援センターに連絡し、対応を進めているところです。
この方のように、貧困に追いやられ、助けもなく生活しているお年よりは他にもたくさんいます。なぜ、生活保護が断られたのか・・・。
自分で助けを求める声さえ上げられない、生きることをあきらめている、高齢者。
高齢者の貧困は人事でも一部の話しでもなく、身近なことです。 重大な社会問題です。どう政治が取り組むか問われています。 自己責任論でこのような現実を切り捨てる、見ないふりをするのが今の国の姿です。
どんどん貧困の実態を示し、声を上げよう。
子どもの貧困も同じく・・。
Comments