原水爆禁止世界大会へ 広島
戦後70年、今年開かれる世界大会は60回目、総勢5500人の参加がありました。
私は「アジアの平和のための日本の役割」という分科会へ参加。
韓国の代表、日本のジャーナリスト代表からの報告
日本のジャーナリストを代表して報告頂いた川田さんは世界を飛び回る方。
① 国連憲章に基づく外交的、平和的解決とは ②アメリカの被爆国に対する態度 大きくこの2つ切り口で話がありました。
北朝鮮について、日本の閣僚は「話せばわかる相手ではない」と発言しているが、拉致問題では協議をする努力、歩み寄りしていることからも、わからない相手ではないことは明らかで、間違いを発言していると指摘した。
2015年1月、北朝鮮は「米韓が軍事練習をやめれば、核実験はやめる」と発表した。
これは重要なことである。
この機会をとらえて6ヵ国協議をする必要がある、その上で核をなくしていく話いができるチャンスである。しかし、開かれていない問題がある。
中国について、油田開発がされているが、これを戦争の準備と言うのは正確ではないと指摘。東シナ海の埋め立てについても、中国以外の国(ベトナム・フィリピン)の埋め立てについて触れられていないなど、報道にルールがないというか、偏っているとの意見が出された。 事実はどうか、きちんと見ることが大事だと。
事実から言うと、埋め立て開発は中国だけではないが、開発ラインの引き方は近隣国が問題視するように横暴的なラインとなっていることも理解できた。
それでも、 日中関係の改善を求める世論は8割もある、この世論に信頼して、対話する運動していくことが大事。また、日本の侵略戦争に対する根本的反省について、談話を新しくすることがいいのではなく、これまでの談話を守った対応をして欲しいと言うのが韓国や中国の立場である。 日米関係でも、日本はアメリカを怒らしてはならないという体質になっている。例えば盗聴問題で、フランス大統領はアメリカに対して「友人を盗聴するな」と言ったが、日本のあべ政府は「事実確認をしなければ」としかいえない。
アメリカの「核の傘」に依存し、核抑止論を否定できないのが日本の実態なのに、あべ首相は広島の慰霊碑前で挨拶し「核兵器のない世界を目指す」と言う言葉を述べた、あー嘘っぽいとつくづく思った。
対話が特に重要・・・核廃止についても、日本が憲法の元に言うべきであり、それで世界が変わる。貢献できる。と話していました。
国連の取組みについて、どう見るか、課題は何かを聞きました。
川田さんは 「今の国連は合格だが100点ではない」と。国連憲章の平和的原則に基づくとすると、本来は非武力である。現実は違う。 国連の安全保障理事会の15カ国中5カ国(アメリカなど大国)すべての賛成がいる仕組みなっており、大国だけが特別の権利を持つのが今の状況。民主主義の流れをどう作っていくのか課題と思う。と話してくれました。
韓国の代表 イ・テホさん
日本の平和憲法は「北東アジア共有の財産だ」と。
領土問題について対案はないかと質問。 テホさんは例として、2007年韓国と北朝鮮の「海域の合意」について紹介してくれた。
その合意とは、国境という扱いではなく共通に使えるゾーンとしての位置づけだという。つまり、仲良く使うルールをつくること。また「共通ゾーン」という考え方は他の国ともつくり、広げていけることの事。 海について、アジアには「領土」テリトリーという概念が200年前まではなかった、国家が西洋型になっていく中で、テリトリーという考えへ。その時期に日本の侵略戦争の歴史も始まるとも話されていた。
東アジアが仲良くされると困る国があるから、ややこしいと思った。
今の日本の政権の動きについてどう思うか聞いた
安倍政権は「非常に攻撃的」と指摘した。あべ首相が自衛隊の戦闘機に乗っている画像が流れたが、その戦闘機のナンバー「731」だった。「このナンバーの意味をわかっていたとすると、悪いことだ、私達は大きなショックをうける」と話してくれました。
日米の軍事同盟の拡大が進む中にあり、平和憲法の果たす意義は大きいと学んだ。
他、いろんな話を聞けて勉強になりました。
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