日本母親大会 兵庫
← 一緒に参加したご近所の子どもたち! 元気です。電車に乗るのが嬉しくて、記念写真
灼熱、6千人が集まる日本母親大会に参加。今回、参加したかった理由は高知市でも子どもの虐待死事件が起きたから。
報告書が出た、関係する職員間の連携が不十分だったとの記述や家庭の変化の記録、親の言動、いろんな事が把握されていた。しかし事件は起きた。虐待の相談対応件数は増加していることからも事態は深刻。どうすればいいのか、何が原因するのか、知らなくてはいけない。
花園大学の吉永純教授は背景に貧困からくる不安・孤立、ストレスがあると指摘。単純に貧困家庭だから虐待するわけではないが、資料ではリスクが高くなっている。相談所の体制強化の必要性、そして「貧困」問題にもっと真剣に取り組まなければと痛感した。「負の連鎖」は止められるとも学んだ。今こそ、子育て支援や教育支援の意義は大きい。特に、子どもの貧困対策法を創った国の本気度が問われている。
「戦争する国づくり」どころではないはずだ!
日本で広がる貧困と「子どもの涙」
第61回・日本母親大会では、深まる子どもの貧困問題についての分科会研修へ参加してきました。
日本は貧困大国であり、子どもの貧困率は約16%6人に1人の割合でOECD諸国中上位5番目。現在の貧困ラインは年収122万円、一ヶ月10万円です。この貧困ラインは下がり続けているのに貧困率は上がるという「異常事態」です。
生活保護制度さえも受けられず
貧困問題の対策のひとつに生活保護がありますが、本当に必要な方が支援を受けられているかどうか、調査を国が行っていますが、2012年の調べでは補足率は約10%。貧困者の1割しか利用できていない実態が明らかになっています。
OECDの補足率の平均は60%。他の国と比較しても遅れている日本(スエーデン80%・ドイツ60%・フランス50%・アメリカ60%)
子どもの貧困は増加の一途 学習も支える「居場所」づくりを
人生のスタート時点で不利がうまれ、貧困の連鎖となっている。経済的な理由で専門学校や大学進学をあきらめる子ども達が増えていると指摘される。
ある22歳青年は親の責任ではなく貧困で勉強机のない生活を送った。他の子と比べて孤独を感じ、貧乏だからと我慢したと言います。中学校卒業後、働き始めた彼は「本当は学びたい」「人生やり直せるなら本音で語ることができる小学校、中学校時代を生きたかった」と涙をこぼした。
今、埼玉県の「無料塾」に通う。単なる学習の場ではなく、安心できる居場所となっている。この様な「居場所」は重要。 高知市では旭地区に民間の居場所が出来ている。
また、奨学金や子どもの医療費無料化、就学援助制度などもさらに充実をしていくことが重要だと改めて痛感。
高知市の報告をした時、市教委が行っている「チャレンジ塾」放課後の無料塾に対して、「高知市を見習ってうちの自治体でも始まりました」などの声が聞かれました。
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