2016.10.26
労働者は物じゃない!
若者が苦しんでいる!
こうち労働相談センターでの活動や相談状況を聞く。
2015年度相談数134件中、相談が多い年代は40代50代。
内容は賃金、残業未払い問題、長時間労働、パワハラ、セクハラ、いじめなど。現場の過酷さは増す。
首切りは減っているそうだが、一方で不当なまま辞めさせてもらえないのが最近の特徴という。
特に非正規労働者に多く見られる傾向のようだ。
相談ダイヤルに寄せられる中には、労働問題だけでなくメンタルや生活面でのケアが必要なケースが多い。
うつ病も労災申請の対象となるが労災認定までとなる事は厳しいのが現状。
全国統計で、自殺した場合でも、精神やパワハラの因果関係の立証は難しく4000人中80人しか認定されてい
ない。しかし過去には香美市で、同僚の証言によってパワハラの労災認定がされたケースがる。
ひとりで声を上げても認められにくいが、仲間と声を上げれば変わる。
団結が希望をうむのだ。労働者は物じゃない!と言おう
八反町・宝町町内会が要請 公園として残して欲しい!
高知市 「庁議にはかり検討する」
10月21日、八反町東町内会、宝町町内会、八反町子ども会、宝町子供会の皆さんが城北児童遊び場を
公園にする事を求める要望書を出しました。
地域の皆さんからは「市立の公園として残してほしい」「遊具も撤去され、何にも使えない状況」
「地域にとって役立つ場所にしたい」「年度内、早期に回答してほしい」などの要望が出されました。
町内会長さんは「私たちも市に文句を言いたいわけでなく、協力して住民のためにと思っている」
「住民に対する周知が十分でない、もっと住民の気持ちを大切にして欲しい」と熱く、訴えました。
担当課となる生涯学習課とみどり課は「しっかり、検討していく」「庁議にかけ都市建設部として判断を出す」との回答でした。
地域が知らないまま、遊具が撤去されて9ヶ月が経つ、市は早急に庁内討議を行い、地元に対して早く回答を出す必要があります。
小さくても、地域にとっては、大事な空間♪
2016.10.21
過労死に思う
イチョウの葉が色づき始めた。よく通る付属小学校、グランドからは運動会の音楽や「がんばれー!」と
仲間を応援する子ども達の声が聞こえる。
この子達も10年すると高校生や大学生になる。社会人として働いている子もいると思う。
自分自身に問う。どんな社会を、どんな高知市をバトンできるのか。今、私にできることは何か。
大手企業の「電通」社員が過労自殺した。
24歳という若さ、未来ある若者が死んだのだ。
悔しさで震える。「賃金あげろ」「非正規増やすな」と郵便局前の労働者の集会に参加してきた。
大人も働く仲間を守るため、こぶしを握り突き上げ、ガンバロウをうたう。
季節が変わる様に政治も変わり始めている。新潟に激震、知事選挙で「野党協同」候補が勝利した!
いの町でも女性町長が誕生した。すごい時代を生きていると感じる。
今のがんばりが、必ず後世に繋がると信じて、『ふるさとの未来を語り、今朝もマイクを握る』
2016.10.19
広がる 子ども食堂の輪 原点「こどものため」
「運営する人がいてこそ」感謝の声多く
こども食堂などの取り組みは、全国ではすでに300ヶ所を超し、県内でも行政が把握しているだけで7箇所
は超えると言われている。
急速に広がる中、色んな質問が出される様になった。「子どもの貧困対策なの?」「大人は行っていいの?」
「貧困のレッテルにならないの?」「何を目指しているの?」など。当然の疑問と思う。
現在、子ども食堂といえども、名前も機能も様々あるから認識を一致させないと、かみ合わなくなる。
社会保障やまちづくりなど社会運動に携わる湯浅誠さんは子ども食堂について「自発的な取り組みを歓迎し
つつ混乱がその広がりに水を差すことがないように」と論点整理と今後の展望を語っているが、
大きく分けると共生型とケア型に分かれるそうだ。そして原点の確認が今一度重要だと。
「共生型とケア型」機能の違い
共生型とは貧困家庭の子ども達だけではなく、すべての子どもや大人も対象、多くの人たちがごちゃごちゃと
交わる交流の拠点というイメージ。
ケア型とは学習支援を要する子ども達が参加する無料塾(高知市ではチャレンジ塾)の食事版で、対象者を
限定したり、個別サポートする形のこと。
「こども食堂」名づけ親は?
島根県の八百屋の近藤さん。島根県産の健康的な野菜を使い、店舗の一角を地域の交流拠点にした。
3年前、こども食堂「だんだん」を開催。ここが最初のこども食堂。
モットーは孤食を防ぐこと。そこに大人も子どももない。ただ、子どもには特に家庭と学校以外に居場所が
少ないから始めたという経緯がある。
湯浅さん「地域をデザインする視点を」
多くの子ども食堂は「共生型」と思うが、広がる中、認識の違いで「そんなの子ども食堂ではない」と言って
否定する事はよくないと思う。
真の目的「子どものため」という原点から見ても、やりにくさを生むことになれば本末転倒だ。
違いを理解しあい、どんな地域にしたいかという視点で地域課題を共有していく、その中で色んな形が出来
れば、それこそ「幸せ」を増やせることに繋がると思う。
湯浅さんも「地域をデザインする視点を」という。
この地域には何が足らないのか、何があれば暮らしやすいか、現場を知ることが大事だと私自身も改めて
痛感した。
2016.10.14
「自助共助」=自己責任 日本の社会保障
年金が低すぎて生活保護へ
10月6日、高知市で「中央社会保障学校」全国大会が開かれ、深刻化する格差と貧困について、生活保護問題対策全国会議・事務局長の弁護士、小久保哲郎氏が講演しました。
生活保護費など社会保障費用が財政を圧迫している事や一部に不正がある事を理由にしたバッシングがあるが、不正受給の割合に大きな変化はなく1%から2%台です。高知市も同じ水準。年金が低すぎる問題の改善なしに生活保護への批判や自己責任論は間違いであると指摘がされました。
必要な人が受給できない日本
問題なのは憲法25条で保障された最低限度の文化的な生活の制度「生活保護」があるのに、この制度が十分に知らされておらず、日本の場合は対象となる人が受給できていない状況です。貧困率は高いのに捕捉率が非常に低いのです。政府や行政はこの実態を隠そうとします。
日本の貧困率は16%、生活保護の捕捉率は現在15%~18%台です。一方、ドイツは貧困率14%で捕捉率64%、イギリスの貧困率は日本と同じ16%で補足率は40%~90%台です。
横行する行政の「水際作戦」
日本は生活保護制度が必要な人に行き届いていません。一部の不正事件ばかりが取り上げられ、悪者のイメージから生活保護受給を我慢する人が増え結果、多重債務や自殺者をうんでいます。
ある自治体では相談者に対して「申請書を置いていくなら遺失物として扱う」との発言も。
行政による法律違反が起きています。この様な対応こそ批判され、改善されるべきです。
2016.10.04
臨床心理学者が語る「女性と憲法」
心の安心といのちの安全を
「戦争神経症」から見る現代社会
記念講演では平和を維持する為に、教育臨床心理学者の横湯園子さんが、若い世代にどう戦争の悲惨さを
イメージしてもらうかと語る。
戦争は弾圧と貧困とともにやってくると。今の戦争法や特定秘密保護法、共謀罪など国の動きから、
戦争が近い「戦争前夜」と思うと。防がねば、という危機感と恐怖が一緒にくる感覚があると話します。
戦争の実感がない世代に伝えたい
現代でも、たとえ戦場に行かなくても「戦争神経症」PTSD(トラウマ)は起きえる。
例えば、いじめ、不登校、暴力、虐待、パワハラによる神経症だ。
背景には貧困、働き過ぎなどの社会問題があると指摘する。
(いじめの特徴は、孤立化→無力化→透明化。独裁者が行なう特徴とも一致するという)
ベトナム戦争後、神経症が位置づけられた。フラッシュバック等の研究が進むが、元兵士による銃乱射事件
やDV、虐待など、アメリカの実態が問題の大きさ、深刻さを物語っている。
ベトナム戦争当時、愛国心があるといわれる若者、中でも17歳が選抜され戦場に送られた。
17歳を選んだ理由は95%が人にむけ銃を発射できるという調査結果からだ。
太平洋戦争が終わっていない人々
日本では太平洋戦争で神経症となり入院した方、8400人の病床日記が存在。(旧国府台陸軍病院)
戦後71年が過ぎ90代となった患者の約25%は、いまだ症状が治らず、苦しんでいる。今も戦争中なのだ。
治っていると思ってもフラッシュバックはいつでも起きるという。一生苦しめられる。
命の重み、尊さ、PTSD、戦争の怖さを肌身に感じることができた記念講演でした。
身近な出来事から感じること
命を守る病院で点滴に異物を混入し殺害する事件がおきた。
一般的に1ヵ月の入院患者の死亡率は20%台というが、事件を起こした病院の死亡率は50%台だった。
異常に高い死亡率なのに院長は「少し多いと思った」と話す。
異常さを感じていない姿や言葉に、えたいのわからない、怖さを感じる。
前には、相模原市の障害者施設での殺傷事件があった。また虐待死やいじめによる暴力死など、弱者を
狙った非情な事件は、相次いでいる。
背景には貧困と暴力、人権無視という社会問題があると思う。
臨床心理学者の横湯先生が話してくれた「戦争前夜」と同じ状況だ。
先生が言う人間的感情が奪われる社会になっているのか。
だとすると「独裁国家のようだ」という指摘は間違っていない。
戦争賛美する日本会議の政治家たちは平気な顔で「国民主権は不在」という2016年。
2016.10.03
おんちゃんの優しさ
しじみ取り名人のおんちゃんが、鮎釣りに挑戦。
「こども食堂の子どもらーに食べさせちゃりたい」と、飼い犬を連れて大豊の川へ。
しかし、突然の集中豪雨で捕れず。
三日間も山中で寝泊り、がんばったが「まっことやられた!」と大声で帰ってきた。釣りどころか、
食料を入れたクーラーボックスごと豪雨で流されたそうだ。
釣れたのは稚魚4匹、かわいそうなので川へ逃がしたと言う。
おんちゃんが流されず、良かったと思う。(笑)
普段は、缶や新聞を集めて売る、廃品回収をして年金生活をやりくりしている。
自分の生活が大変なのに釣った魚も山で捕った銀杏やイタドリも山ほど採っては、ほとんど皆に分ける。
そんな、優しく豪快な姿を尊敬する。最近、耳が遠くなった、通販で補聴器を買ったそうだが、
「快聴」と書てるのに雑音ばっかりで聞こえんと怒っていた。いつも何かにやられている!