「高知市平和の日」制定から来年30年
決議 「憲法の精神に基づき平和を継承する」
高知市議会は昭和59年に「高知市非核平和都市宣言」を決議。5年後の平成元年3月には「高知市平和の日」を満場一致で決議しました。
8月6日を高知市「平和の日」とする決議文には『戦争放棄と恒久平和を希求する日本国憲法の精神にもとづき、平和を愛し人類共存を願う立場から国の平和と安全こそが地方自治の根本的条件である』とあり「非核平和都市宣言」の意義を活かし、一人ひとりが平和を考え大切にする意味、行動の一つとして「平和の日」を決議したと明記されています。今、憲法の平和の精神は政治に活かされているのかと怒りと疑問ばかりその上、改憲の事態に直面しています。
節目を前に「戦争」の真実を知る機会に
平和の日記念事業として自由民権記念館で毎年8月6日~15日まで展示や講演、映画、平和を語る会、戦争遺跡のフィールドワークなどが行なわれています。この事業は市民と市が協同で企画や運営を行うスタイルで、全国的にも珍しく高い評価がされてきました。
いつも参加者をどう増やすか、若い世代に伝わる様に中身をどうしていくか、議論はたえません。
感想文には、戦争を許さないとの意見、他にも「知らないことばかりでびっくりした」「祖父が戦争のテレビを見ながら泣いていた姿を思い出した」「社会科の教員です。自分自身の良い勉強になりました」「机上の空論ではなく実際のものとして、とらえることができた」など、百聞は一見にしかずの大事な声があります。
来年は市議会の決議から30年の節目、多くの方に市の平和の日記念事業を知っていただき、来年に向けても、盛り上げていきたいですね。
戦争遺跡を国は売却する方針
陸軍44連帯弾薬庫の遺跡保存を
朝倉・高知大学の敷地に隣接する戦争遺跡を財務省は売却するとインターネットで公開、売却相手を募集しています。期日は2月6日まで。取り壊されてしまう恐れが出てきました。
現在、平和資料館草の家や歴史・文化財保存の活動をしてきた研究者の皆さんが行政に対して、歴史的な価値が高く保全するよう求めて署名や交渉を行なっています。ぜひ、ご協力を!
問題はここだけでなく、市は遺跡や文化財の保存面では場所確保なども不十分です。文化財が泣かされています。
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