市・教育振興基本計画改定 「学力と競争、公共の精神」重視
自らを律し、社会変化に負けない人材育成
国による学習指導要領の改訂などを受け、市は今年の3月に市の教育振興計画を改定し発表しました。
そもそも現教育基本法は平成18年の第一次安倍内閣時代に改悪され、旧教育基本法になかった「公共の精神」「愛国心」「道徳教育」などが新たに規定されました。この改悪の影響で高知市教育大綱や教育振興基本計画も国と同じような中身に変化しています。
旧教育基本法の前文には「個人の尊厳を重んじ真理と平和を希求する人間の育成を期する」、第1条には「教育は人格の形成を目指し、・・心身とも健康な国民の育成を行なう」とあります。
今の市の教育大綱は「激しい社会変化を生き抜くためには自らを律し、他と協調し、やさしさ思いやりをもって主体的に学ぶ。故郷を愛し、先人のように志をもち、どんな困難にも夢・希望を失うことなく自ら未来を切り開いていくことができる人材育成を目指す」とある。
人格形成から人材育成に文言も変わった。
厳しい競争社会に負けない強い子をつくるという事であり、これまでの人間の発達に応じた人格形成や個人の自由、心身の健康、社会平和などいう視点は二の次の様です。旧教育基本法の大事な精神は軽んじられる状況になっていくと心配します。
自らを律し、社会変化に負けない子をつくる教育と聞いて、 子どもらしさを全く感じない。
みんなちがってみんないい、はどこに。個性の尊重はみえない。
大人ですら自らを律して、社会変化に負けないということはできない、社会の厳しさに耐えれないのは自分の責任だといわんばかりだ。
これを教育とはいわないと思う。
土曜学校の検討と小中一貫校の拡大
道徳教育の体制と研修強化へ
市は学力・暴力・いじめを解決必要な課題と位置づけ、今回の改訂では道徳教育の全校実施に向け研修を増やす。また、学力テストを国・県・市単位で行なう。学力や「志」教育の充実のため土曜日の効果的な活用を検討し、進めるとしました。ご意見をお寄せください。
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