発達障害の中学生を学校が警察に通報
市教委 「警察の支援を受ける必要がある」
潮江中で5月、発達障害をもつ生徒が先生に「暴力をふるった」として学校、教諭から警察に、暴力事件とする被害届が出され生徒本人、保護者が別々に警察による取調べを受けました。
発端は発達障害をもつ生徒がパニックを起こした際、教師が力ずくで押さえるなどし、さらにパニックを誘発させる間違った対応が繰り返されていた事によるものです。
本来は心理カウンセラーなど専門家の意見を聞き十分な話合いを持つことが必要ですが、そのような検証の経過もない状態で警察に被害届が出されたといいます。発達障害者支援法に基づく教育的支援を学校が放棄し、警察にゆだねた結果となりました。
学校がこの様な対応に陥ったのはなぜか。発達障害の生徒が警察刑罰の裁きを受ける必要が本当にあったのか、いまだ理由や根拠について十分な説明は議会にもされていません。
教育長「校長の判断は間違ってないと思う」
日本共産党市議団として教育長に被害届の経緯などの全容解明と被害届を取り下げる事を含む見直し、また発達障害のある児童・生徒への支援体制の強化を求めて申し入れを行いました。
教育長は学校からの報告を受けているところで、今後の対応、取組みも考えている所という旨の回答をしましたが、やり取りの中で「校長の判断は間違っていない」と発言。市教委すら十分な報告を受けていないのに、どうして間違いないと言えるのか。
この発言はことの重大性を認識していない現れだといわざるを得ません。
小学校の時から発達障害という特性があり、それを踏まえた対応がされてきたのに、中学校にあがったとたん、障害への配慮を欠いた対応に、お母さんは怒っています。
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