憲法を知ろう 「檻の中のライオン」
日本母親大会 in高知 憲法の意義を学ぶ
熱気ムンムン! 4300人が高知に集結
8月「命を生み出す母親は命を守り育てることを望みます」をスローガンに戦後、始まった日本母親大会は今年で64回目を迎えた。高知での開催に県知事・高知市長からも歓迎の挨拶と激励を頂きました。くらしや平和を女性の視点でとらえ、国など行政に働きかけていく運動は「草の根」と言われ、教科書の無償化、原水爆禁止など実現させてきました。
ライオンとは=権力、檻とは=憲法
今大会の最大のテーマは「憲法」、改憲派や護憲派という事は聞くけれど、憲法の果たす役割は何か、いかに大切な中身なのかを知らない人が多い現実がある。
広島の弁護士・ばんどう大樹先生は、憲法について「檻の中のライオン」に置き換えた。ライオン(権力)が私たちに噛みついたりしない様にライオンには檻(憲法)の中にいてもらいましょうと、人形を使って語る。(会場に笑いも!)
中学校「公民」副教材になる 大反響!
森友・加計問題であべ政権の嘘を告発した元文科省トップ事務次官だった、前川喜平氏や国会で憲法審査に関って政府側で参考人質疑を受けた弁護士・小林節氏も推薦していますが、憲法の本質が分かりやすい内容の講演だった。
ふだん気付かない『檻』のありがたさ
講演は動物園にいる自分という設定。3つのテーマで、①ライオンを檻に入れよう②檻は何を守るの?③檻を壊されないためにという内容。例えば、安保法制(戦争)は「檻を壊すライオン」。緊急事態条項を設ける加憲は「内側から鍵を開けられるような檻に作り直したい」と言う事。特定秘密保護法は「檻にカーテンをつけるライオン」のような事だと。
私たちが『檻』の意義や仕組みを知らないまま、ライオンに、その修繕を任せるのは危険だと先生は語ります。
動物園の私を想像してみた!
「檻の中のライオン」は面白い話だった。かもがわ出版から1300円の本として出ている。本にはかわいい漫画もあり、凄く分かりやすい!子どもや誰もが行ったことのある動物園が舞台。
憲法の役割をどう伝えるか、私自身の課題だったが、この話で何だか突破口が見えてきた。
「権力は暴走する」「政府はウソをつく」これは、政治においての世界の常識と言われるが、まさに現政権を見てつくづく納得する。
自民党は9月総裁選挙をする、安倍vs石破一騎打ちとの報道があるが、どちらも『改憲』を公約にしている。どっちになっても つまり、権力者=ライオンが約束(憲法99条)をやぶり、檻を壊そうとしているわけだが、動物園だと誰もが危険を認識するのに、憲法になると皆わからないと答える。この壁を越えたい!