障害ある子ども達 進学や就職に大きな壁
特別支援学校が満杯 受け皿整備は急務
小・中学校の時は学校に特別支援クラスがあり、知的、身体、病弱、発達障害のある子ども達も一定、
地域の学校に通うことができています。
問題は、義務教育後の進路。卒業生は高知市の特別支援学校や普通高校へ行きますが、その内約4~5人に1人の子どもは市外の特別支援学校へ行かざるをえない状況が続いています。
市外の受け皿となっている山田養護学校は本来、県東部エリアを所管する学校です。現状は空き教室もなく満杯。
その上、高等部在学生の36%が高知市の生徒。教頭先生は「高知市の子どもさんが一番多い、今後が心配」と話します。
どこの学校でも満杯状態が続く原因は、国に明確な特別支援学校の設置基準がなく、適正規模が示されない為に学校を増やすことができない仕組みになっているからです。
発達障害、進学にさらに高いハードル
発達障害のみの場合は特別支援学校へは行けないため進学自体をあきらめる生徒や普通高校へ進学できても受け皿体制や理解が十分でなく中退する子ども達が少なくありません。
高知市・教育委員会ウソ答弁?
9月市議会で取上げた際、市教委は「現在、発達障害のある生徒の高等学校の受け入れ体制や高校入試の特別措置等については、市教委と県教委が高等学校と協議を行いながら、整備している」と答弁しました。どんな整備が進むのか期待されていた矢先、県から聞こえてきたのは「市との協議はない、市の答弁は間違い」と。市の答弁、県の見解、どちらが本当かも問題だが協議がなければ行うべきで、教育の前進のために双方、全力を尽くして欲しい。
市教委は答弁の撤回、訂正へ
発達障害児の高等部への進学保障の充実を求めた質問に対し、市教委は「特別支援学校の充実や学校の整備については県教委主催の協議会において進めてきております」と答弁したが、この内容で協議していないことがわかった。
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