「農福連携」新しい農業価値と就労を生む
農家と障害者 双方の暮らし向上に
福島県・泉崎村を視察。 社会福祉法人「こころん」は障害者のB型作業所として農業を行い農業×福祉「農福連携」事業を実現させている。個々の障害に合わせグループを分け、農作業や加工、販売などトータルで事業化している。労働を安く請負うという従来型の作業所事業ではなく、新しい価値と働く場を生んでいる。
コミュ二ケーション等に障害があっても無農薬栽培で苦労する雑草や害虫取りを丁寧にこなし、安全な食材の提供で地域に喜ばれ、就労につなげている。また自ら作った物を食べ生活習慣の改善にも効果を出している点に可能性の大きさを知る。
直販所での野菜販売やレストランの運営も地域に根付き、共生の場となっていた。
障害者B型作業所 工賃・月3万円以上
「こころん」B型作業所の月平均工賃は1人約3万円、高知市のB型作業所の工賃は約1万9千円。
工賃が上がる取組みは働くモチベーション、社会参加意識を向上させる、泉崎村から学ぶ点は大きい。
食材は必ず消費され新たな需要を生む。販売という出口戦略(収入)もあり、事業として成立つ仕組みは非常に参考になった。農山村の多い高知もできるのではと所長さんからアドバイスをもらった。
行政のサポートとはどうある方がいいか。高知市でも障害者や若者の中間就労にもなる「農福連携」の事業化を関係者の声を聞き、進めて欲しいと思う。
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