追手前小学校跡 広場を求め市民の鎖270人
市長・記者会見「事業困難」一方『再公募』へ
高層ビル建設へ火種を残す
市長は12日、臨時の記者会見を開き、新図書館西敷地利活用事業について報告を行った。
報告書の結論は新年度に再度、選定委員会を設置し、原則公開による事業者選定を行うとした。
事実上の頓挫だが、事業そのものが明確に「白紙」となったわけではない。基本方針は変わらず、高層マンションの火種を残す会見だったと思う。
再公募の理由は「厳正な審査をへて決定された優先交渉権者と協議を行ってきた。しかしながら選定過程を非公開したことにより、結果的に市民や議会の皆様より公正・公平さについて様々な意見を多く賜った、決定された優先交渉権者が不評被害を受ける結果となったことは残念。優先交渉権者側に全くの瑕疵が無いことを改めて申し上げる。事業に対する、市民の皆様のご理解が深まっていないと感じている。本市としては事業を進めることは困難と判断し、改めて公募する」と説明。
再公募すべきでない
非公開というやり方が問題だったから業者選定をやり直すというが、問題の本質は非公開だけではないまちづくりの観点からもお城下のこの場所に箱物はおかしい、やめるべき事。
圧倒的な高層ビル反対の声を無視
市長は非公開という手続き論に話をすり替え、再公募へ。次は公開するからいいだろう的な説明をしているが、多数の市民は広場を求め、景観を守ろうとしている。この声をこそ聞く姿勢に立つべきだ。
業者への不評被害を市民のせい?
市民の声を市長は「様々なご意見を賜り、業者が風評被害を受ける結果となり残念、業者に全く瑕疵がないことを申し上げる」と、あたかも風評被害の原因が市民や議会にあるとも取れる言い方をしている点は許されない。そもそも高層ビルを認めた基本方針を立て混乱させてきたのは執行部である。
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