「学校の光」 高知民報へ寄稿
学校の光
久万川のほとりには小学校がある。蛍が舞う学校、息子が通った学校、今も可愛い声が響いている。
学校の先生の働き方改革は進んでいるのだろうか。川の近くに住む80代の女性は「夜8時、9時を過ぎても学校の明かりが消えない日々、先生たちの体は大丈夫だろうか。」と話す。カーテン越しに見える校舎の光は、先生達の置かれている過酷さを物語っている。増えない人員、減らない仕事、タイムカードで市教委は時間管理を始めたが、結局は仕事を家に持ち帰っていると聞く。長時間労働は変っていない。先生を犠牲にして本当の学力向上ができるのかと言いたい。国は長時間労働やこどもの貧困など暮らしの現実を見えなくし、子や親の目も先生の目も学力テストや管理と競争に向かわせている。まもなく、久万川にも桜の季節がめぐって来るが、学校の光が地域に希望を伝える光にかわって欲しい。
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