人間性はどうなる? GIGAスクール構想
2019年度補正予算に提案されているGIGAスクール構想12億5千万円について。
この事業は学校のICT環境の整備を進めると共に、子ども1人に1台のパソコンを与え、学習環境を大きく変容させるものですが、教育的効果やデメリットも含めた、幅広い観点での十分な検証や各学校現場での討議がされていないのが実態です。
本来、義務教育という時期は、見る力、聞く力、想像する力が非常に重要で、それが基礎学力の土台「認知機能」に繋がっているといわれています。市内の学校現場では不登校やいじめが増える流れが止まらず、子ども達からも「勉強についていけない」、「学校が息苦しい」という声が寄せられてきました。 GIGAスクール構想がこういった実態を解消していくとは思えません。今、学校に求められるのは一人に一台のパソコンではないと思います。子どものサインに向き合える先生こそ増やす対策をすべきです。医学博士・臨床心理士・児童精神科医:宮口幸治さんの意見からも今、教育に求められるのは、学力テストなど成績の優劣を問うのではなく、問題解決力や感情がコントロールできる社会面や学力の基礎になる認知面、身体面、この3つの支援が重要であると思います
さらに財源面では何ら国としての財源保証が示されておらず、将来的に自治体負担や保護者負担も否定できない状況であり、実施予算には賛成できません。
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