ケーキの切れない非行少年たちを読んで
読んだ本に社会の歪み、息苦しさの原因を見つけた。いつにない「切ない気持ち」になった。
医学博士、臨床心理士で児童精神科医でもある、宮口幸治さんの著書「ケーキの切れない非行少年たち」。
少年院や学校に関わる中で、気づかれないまま発達や認知に障害をもつ子どもが、いかに学校から落ちこぼれ、反社会的な犯罪にかかわってしまうのか。宮口さんは、見る力、聞く力、想像する力が基礎学力の土台「認知機能」に繋がっていると。
「非行は突然降ってきません。支援がうまくいかず手に負えなくなった子ども達が最終的に行きつくところが少年院だった。ある意味『教育の敗北』でもある。」と。
学校や大人に求められるのは、学力テストなど成績の優劣を問うのではなく、問題解決力や感情がコントロールできる社会面、認知面、身体面、この3つの支援こそが重要であることを知った。
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