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2020.11.25

高知県学校職場ハラスメント アンケート調査

妊娠に対する学校の異常な姿 
妊娠に対し「その子は今生まなければならない子か」

 高知県は今年2月「ハラスメントに関するアンケート」を実施、その回答内容に驚愕します。
 記述回答には「産休を取るのは迷惑だから計画して妊娠してもらいたい。産休で休めるのは楽でいいね」「無責任」「担任をするなら子どもは作られん」「給与泥棒」「宿泊学習に行けないなら仕事を辞めてほしい」、ある学校長からは「うちの女房は子どもができたら、退職させたけどね」と言われたなど。
今回のアンケートで浮き彫りになったのは本来、喜ぶべき妊娠や育休への卑劣かつ生命の否定、侮辱的言動が高知県内の学校で起きている事実です。

 働き方改革は名ばかりか
      違法行為を止める為にも教員の増員を急げ!

学校現場の教員不足や過労死ラインを超す残業時間など、多忙化問題はすでに社会問題として多くの国民が知る所ですが、教員不足の深刻さが今回のような事態を生んでいます。
 2017年に改正された男女雇用機会均等法には職場における妊娠、出産等を理由にしたハラスメントの防止措置が明記されました。
しかし、全く活かされていません。高知労働局にお聞きすると「今回の様な内容は行政指導の対象となり、指導に従わない場合は企業名の公表、または20万円以下の過料を請求する」と。厚労省による是正指導以外には民事による損害賠償、謝罪請求等が行われているそうですが、公務員の場合は学校を所管する各市町村がその対応責任を負います。

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2020.11.17

若者「普通免許ではトラックに乗れない」就職への壁

地域をまわり失業、転業、就職活動の実態を聞く

運転免許制度改正の影響
 
 2017年3月12日以降に免許を取る場合、普通免許で乗れる車の範囲が変わりました。
 2007年までに普通免許取得している方の場合総量8トン未満はOKですが、2007年6月2日~2017年3月11日までに取得の方は総量5トン未満まで、2017年3月12日以降免許取得の方は3.5トン未満までとなりました。  
 この法改正により現在20代の若者は普通免許では通常の配送業で使用されているトラックに乗れない、就職ができない問題が起きていると聞きます。
 配送業に必要な準中型免許以上を取得するには、新たに試験とお金がかかります。オートマ普通免許の方が準中型を追加取得するには約18万円かかります。初めから準中型免許を取得する場合は約38万円かかります。若者には高い出費であり、借金する若者も少なくありません。

オンライン化で配送業は多忙に拍車

 日本国内の輸送貨物の92%はトラック輸送です。その上、コロナによる急速なオンライン化、ネット化で買い物のスタイルも大きく変化し、配送業は人手不足、過労が深刻な問題となっています。

法改正で負担増、18歳から34歳支援なし

  全国トラック協会、高知市トラック協会に実態を伺いました。厚生労働省は今年度35歳~54歳の就職氷河期世代に対しては免許取得が無料の短期資格取得コース制度を創設し、各種免許の取得や座学、職場体験など組み合わせた就職支援を行うとしました。
その一方で法改正後は18歳~34歳までの層で支援がなく、募集があっても就職活動する若者にとって大きなハードルとなっています。

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アンケートへの返信

 アンケート返信へのお礼の電話でパーキンソン病の妻を介護している男性は、死にたいと訴える妻を思うと辛い気持ちになると、涙ぐみ話す。ギリギリの生活、介護の苦悩、少しずつ身体が動かなくなる本人の辛さ。「安楽死」をどう思うかと問われた。現実の厳しさは 想像を超えるが「安楽死」をいいとは言えなかった。
 過去に筋萎縮性側索硬化症患者への嘱託殺人で逮捕された医師たちがお金をもらい「楽になってもらったらいい」と命の選別を是とする発言、事件を起こしている。私は尊厳死の議論の中に優生思想を感じる。
 難病を抱える本人や家族が苦しむ原因を共に考え、生きることに繋げたい。それは可能だと確信する出会いがあった。彼女は全身が震える病気、だが難病指定でない、しかし難病なのだ。お箸もコップも使えない、当然包丁をもち料理もできない。彼女は「体は大変な日々だけど夫や子どもが助けてくれるから幸かな」とほほ笑む。理解と支えが生きる力を生んでいる。弱者に対する政治の姿勢を問い続け、変えたい!

 

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女性の人権「女性活躍」の意味とは

国は第5次男女共同参画基本計画の改定審議中

 

男女共同参画20年の歩み
 
 世界で日本は女性の人権、政治参加が非常に遅れています。1999年に男女共同参画基本法、2019年には働き方改革関連法等が施行されてきました。7日ソーレで高知大・佐藤洋子教授を招き女性の人権から「基本計画」を考える学習会がありました。

 

 国は経済成長のために女性活用か
 
 5年に一度改定となる国の基本計画案について「活躍」という言葉が目立つが、どういう意味なのか。国の狙いは経済成長であり、その労働力として女性に価値がある、人口減少を食い止める為に子どもが産む環境を、だから企業や政治における指導的立場も増やしていくのだとしています。先生は女性の個人としての自立や自己決定権の視点をしっかりとらえる必要があると指摘します。
 
少数派に起きる特徴3つ
 ①個人ではなく女性の代表という注目となり個人の能力を認めさせる事が困難で目立ちすぎると多数派の男性から報復を受ける為なるべく目立たない様にするという対応となる。②少数派は孤立するが、男性集団への忠誠心(女性差別を受け流すなど)を示すことで多数派の一員になろうとする。③「母」「誘惑者」「ペット」「鉄の女」などの役割に閉じ込める。また役職でも女性特有の分野に固定化するなど。
 
 参加者 性教育の重要性を訴える
 人間の半分は女性、少数派に置かれる問題性を見ても女性の社会的地位の向上は政治の仕事です。
会場からは各市町村の状況や性教育の必要性、ひとり親支援などへの意見が出されました。

 

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コロナ禍 ひとり親家庭の苦しみ

 ハロウィンのかぼちゃの人形が飾れた玄関、お孫ちゃんを学校から迎えるために、おばあちゃんが微笑んでいる。
私も「ただいまー」と入りたくなった。
一方で、学校から帰っても誰もいない、誰も助けてはくれないと感じさせる様な社会の空気。苦しさに追い打ちをかけるコロナ不況。京都新聞にはNPO法人「しんぐるまざあず・ふおーらむ」の調査が報道されていた。母子家庭の18%が食事数を減らしている。勤務先の廃業や労働時間の短縮により元から少ない収入がさらに減り、学校給食の停止で食費増、食事まで切り詰めているという。アンケートの記述には3人の子どもを持つ30代の母親から「子どもを守れていない自分が嫌で死にたい」と書かれていた。過酷さがわかる。 
私が最近、受けた相談で「もう限界、この子達をみて欲しい、それか子どもを殺して、自分も死にたい」と言われた。この母子の命を繋ぎとめたのは万々の子ども食堂の協力だ。今は手作りのお弁当が週一回届けられている、母親に笑顔が戻ります様に。苦しみに寄り添い、母子と手を繋ぐ子ども食堂への行政支援は通常のまま、コロナ禍での涙、危機感は行政には届いているのだろうか。

 

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コロナの影響が若者、女性に直撃

 コロナ禍で特に、不安定な非正規労働者が苦しむ
若い女性の失業、自殺が急増 8月失業率4.7% 8月自殺40%増
 警察庁の最新統計では、全国の自殺者数が9月で1805人と前年同月比8.6%の増となり7月から3カ月連続で増えています。
高知では1月~9月間で92名、9月が最も多く15名が自殺により亡くなっています。
外出自粛が広がった4~6月は全国で約13%減少しましたが7~9月を通じて男性がほぼ前年並みだったのに対して、女性の増加率は、7月16%増、8月40%増、9月28%増と著しく増えたといいます。また、厚生労働省のデータによると、小学生から高校生の8月の自殺者数は59人と前年の28人から倍増し、自ら命を絶つ子供が増えていることも浮き彫りとなっています。

 

高知は常に女性が仕事探しに苦労
 高知労働局に伺うと「高知では25歳以上54歳以下の層で求職者数(失業数)が常に女性は男性を上回っている状況が続いている」と話します。
厚生労働省の10月23日最新の調べでは雇用調整を考えている事業所、つまり解雇を含め人員整理を考えていると答えた事業所数が高知1558件、香川363件、愛媛369件、徳島418件です。事業者の実態からも、高知の雇用悪化はこれからさらに深刻になると想定しなければなりません。
 母子家庭の約18%が食事を減らしているとの報告もあります。

 

 

 

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ホセ・ムヒカ「世界で一番貧しい大統領」

地域を歩けば色んな暮らしにふれる、風に吹かれキンモクセイの香りが秋も教えてくれる。 
「世界で一番貧しい大統領」として南米ウルグアイで活躍したホセ・ムヒカ氏が政界から引退した。
私には衝撃のニュースだった。映画化もされているがムヒカ氏は大統領時代、公邸には住まわず農場で妻と犬と清貧に暮らした。報酬の9割を寄付し、貧困世帯に学校や住宅を作った。地域の子ども達には自らが花の育て方を教え、貧しくても生きて行く力や意味を教え続けた。引退のスピーチで若者へ伝えたい事として「人生で成功するということは人を負かすことではない。倒れるたびに起き上がるということだ」と話した。もう一つ「議員の仕事は人と話し、どこへでも足を運ぶことだ」と、それが免疫系の疾患でコロナ感染の危険から出来なくなったために引退を決意した。ムヒカ氏の様な政治家がいる事が私には救いだった。その背中に学びたい。

 

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アートアクアリュウム展に思う

 立場の違い、国の違い、文化の違い、思想が違っていても対立や排除、分断ではなく、理性をもって話し合う事が重要と思う。それは人間が考える事ができる生き物だからだ。
例えば芸術の世界は多様な表現がある、これが善で、これが悪という事は言えない、正解などない世界と私は思うが、コロナ対策費を使った、Gotoキャンペーン事業アートアクアリュウム展は「遊郭」「花街」をイメージして金魚を巨大な水槽に入れ光を当て優雅さ「美」を表現しようとしている。これが「花街」の美化で、女性を性奴隷としてきた許されない歴史を称賛しているとの指摘が女性団体からある。
 作品の作者は女性蔑視的美化とは考えていないと取材に答えているが、そこに認識の差がある。歴史の事実は一つそこから何を受けとるのか、何を教訓にするのか、私たちみんなに問われている事だと思う。「相互理解」という機会を通じて埋まってほしい。
 女性の政治参加や行政における女性管理職の登用なども「理解」「教訓」を活かす上で重要な問題と思う。
 自分と思想や表現が違う事は多々あるが人間の歴史は対立と排除を繰り返してきた。多様性の尊重の時代にいる今、過去の事実も学び合い、発展させていく必要があると思う。そもそも失業者、倒産急増のコロナ禍で旅行すらできない市民がいる、今回のGotoキャンペーン予算の使い道も含め、もっと市民の声を聞くべきである。

 

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