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2020.11.17

アートアクアリュウム展に思う

 立場の違い、国の違い、文化の違い、思想が違っていても対立や排除、分断ではなく、理性をもって話し合う事が重要と思う。それは人間が考える事ができる生き物だからだ。
例えば芸術の世界は多様な表現がある、これが善で、これが悪という事は言えない、正解などない世界と私は思うが、コロナ対策費を使った、Gotoキャンペーン事業アートアクアリュウム展は「遊郭」「花街」をイメージして金魚を巨大な水槽に入れ光を当て優雅さ「美」を表現しようとしている。これが「花街」の美化で、女性を性奴隷としてきた許されない歴史を称賛しているとの指摘が女性団体からある。
 作品の作者は女性蔑視的美化とは考えていないと取材に答えているが、そこに認識の差がある。歴史の事実は一つそこから何を受けとるのか、何を教訓にするのか、私たちみんなに問われている事だと思う。「相互理解」という機会を通じて埋まってほしい。
 女性の政治参加や行政における女性管理職の登用なども「理解」「教訓」を活かす上で重要な問題と思う。
 自分と思想や表現が違う事は多々あるが人間の歴史は対立と排除を繰り返してきた。多様性の尊重の時代にいる今、過去の事実も学び合い、発展させていく必要があると思う。そもそも失業者、倒産急増のコロナ禍で旅行すらできない市民がいる、今回のGotoキャンペーン予算の使い道も含め、もっと市民の声を聞くべきである。

 

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