ホセ・ムヒカ「世界で一番貧しい大統領」
地域を歩けば色んな暮らしにふれる、風に吹かれキンモクセイの香りが秋も教えてくれる。
「世界で一番貧しい大統領」として南米ウルグアイで活躍したホセ・ムヒカ氏が政界から引退した。
私には衝撃のニュースだった。映画化もされているがムヒカ氏は大統領時代、公邸には住まわず農場で妻と犬と清貧に暮らした。報酬の9割を寄付し、貧困世帯に学校や住宅を作った。地域の子ども達には自らが花の育て方を教え、貧しくても生きて行く力や意味を教え続けた。引退のスピーチで若者へ伝えたい事として「人生で成功するということは人を負かすことではない。倒れるたびに起き上がるということだ」と話した。もう一つ「議員の仕事は人と話し、どこへでも足を運ぶことだ」と、それが免疫系の疾患でコロナ感染の危険から出来なくなったために引退を決意した。ムヒカ氏の様な政治家がいる事が私には救いだった。その背中に学びたい。
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