コロナ禍 ひとり親家庭の苦しみ
ハロウィンのかぼちゃの人形が飾れた玄関、お孫ちゃんを学校から迎えるために、おばあちゃんが微笑んでいる。
私も「ただいまー」と入りたくなった。
一方で、学校から帰っても誰もいない、誰も助けてはくれないと感じさせる様な社会の空気。苦しさに追い打ちをかけるコロナ不況。京都新聞にはNPO法人「しんぐるまざあず・ふおーらむ」の調査が報道されていた。母子家庭の18%が食事数を減らしている。勤務先の廃業や労働時間の短縮により元から少ない収入がさらに減り、学校給食の停止で食費増、食事まで切り詰めているという。アンケートの記述には3人の子どもを持つ30代の母親から「子どもを守れていない自分が嫌で死にたい」と書かれていた。過酷さがわかる。
私が最近、受けた相談で「もう限界、この子達をみて欲しい、それか子どもを殺して、自分も死にたい」と言われた。この母子の命を繋ぎとめたのは万々の子ども食堂の協力だ。今は手作りのお弁当が週一回届けられている、母親に笑顔が戻ります様に。苦しみに寄り添い、母子と手を繋ぐ子ども食堂への行政支援は通常のまま、コロナ禍での涙、危機感は行政には届いているのだろうか。
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