WHO中国武漢市へ調査
文明度が問われるコロナ対策
今年も、ろうばいの香りがする1月、WHO調査団が中国にやっとコロナ調査に入れたと聞く。
世界で最初にコロナの報告があった中国武漢市は高知市が姉妹都市交流を35年続けてきた蕪湖市からさらに西へ、高速道路で行けば6時間ほどかかる約1千万人が暮らす大都市だ。武漢市には国際空港があり世界との結節点で日本の羽田からは4時間で着く。
コロナウイルスによる死者が報告され中国政府は昨年1月25日から武漢を60日間封鎖した。世界中に一気に恐怖が広がった時でもある。その封鎖下で起こっている全ての状況を記録した本「武漢日記」を読んだ。記録したのは武漢在住の作家・方方(ファンファン)氏。
彼女の記録から情報統制され真実が知らされない中で人々がパニックに陥る姿、保障もなく経済も言論も封鎖される恐怖、打開しようと奔走する行政職員や医療現場で働く人たちの悲鳴が伝わる。いかに情報が早く正しく伝わるかが大事かわかった。そして彼女は世界に訴えていた「国の文明度を測る唯一の基準は弱者に対して国がどういう態度をとるかだ」と。今、菅政権に突きつけたい!
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