488回補正予算 賛成討論 事態の悪化に即応できる予算、体制を!
488回 臨時議会 全体会 賛成討論
日本共産党を代表して、市第1号・令和3年度、高知市一般会計補正予算に賛成の立場で討論します。
今回の補正予算の基本方針は市民や経済の現状を踏まえ、新型コロナウイルス感染症対策を徹底する事を柱に、傷んでいる暮らしと経営を支える事をさらに推進するとして総額75億円規模となっています。
国費による住民税非課税世帯への10万円給付事業費の約70億円や民間で働く保育士や放課後児童クラブ支援員等の賃金アップとなる処遇改善事業費補助金は、疲弊している市民や労働者の生活を一部ではありますが、支えるもので必要不可欠な予算と考えます。
また中小企業や畜産業をなど地域産業の事業継続への支援も必要なものです。
ウエディング支援給付金事業については、ウエディング業界の経営を支えるだけでなく、先行実施している他の自治体では対象者を異性のカップルのみと限定している所もある中、本市が同性カップルも給付するとした点は、多様性を認めあう社会づくり「にじいろのまち」宣言の意義を、より高めるもので大変評価できます。
今回の臨時、補正予算は編成時点では、どれもが必要かつ急ぐ予算であったと思いますが、一方で、社会情勢は大きく変化し、オミクロン株の急激な感染で過去最多の陽性者数を日々更新するという逼迫した状況となっています。さらに、燃油高騰が家計や事業者の経営を直撃しています。
特にオミクロンについては、終息後の新たな変異株の存在について25日にWHOのマリア・カーコブ技術責任者が「次に出てくるだろう進化した変異株は、現在のオミクロンを上回るウイルスであるため、伝染力は、より強いだろう」とし、続けて「新しい変異は、既存ワクチンを突破する可能性が大きい、緊張を解いてはいけない」と付け加えています。
2日後の27日には、松野官房長官が記者会見でオミクロンの派生株が国内で確認されたとし、感染力は従来より18%高い可能性があるとの専門家の結果を報告しました。
改めてこの急変、事態の悪化、長期化に即応できる先見的な体制や予算であることが求められています。そういう意味で予算編成権を持つ市長の提案や姿勢が事態の急変にしっかり向き合い、議会からの提案や指摘も真摯に受け止め、後手にならない様、変化に対応しながらスピード感のある予算執行となる事を強く望んでいます。
特に、3月市議会を待てない問題では、燃油高騰対策があります。また、中小企業を支え、給付金申請の相談や認定業務等を担っている民間団体等への行政支援も急務です。また、コロナ対応業務の増加に加えて、市職員やその家族へのコロナ感染がこれまでになく広がるおそれがあり、職員の兼務体制にも限界が見えています。早め早めに人員募集等を行い、業務の停滞や逼迫による、市民サービスの遅延を防ぐ手立ても重要です。
無料のPCR検査の拡大も行い、市が全力を挙げ、医療や介護、学校、保育、ゴミ収集、運輸・交通など生活インフラの崩壊を防ぐ為に、命を守る為に頑張る時です。
まだまだ支援が必要な市民いるが事や急変に対応する職員に、しっかりフォーカスし守る予算執行となる事を願い、補正予算に賛成の討論といたします。