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2022.08.23

教育研究全国集会 高知にて

子どもの意見を聞き、可能性を信じる教育を
 
 8月、教育研究全国集会が開かれました。
 子どもの貧困は7人に1人と高く、ロシアの戦争や物価高騰、コロナによる経済不安が大人社会だけでなく、子どもや教育にも影響を与える情勢の中ですが、全国の取組実践や知恵、元気をもらう交流会でした。
国は6月に、こども家庭庁設置法を成立させましたが、「子どもの養育は家庭が基本」と明記、社会問題化している虐待や貧困、格差なども親の責任に追い込む流れを強めています。行政や政治に責任は無いのか、問う時ではないでしょうか。

田中優子・江戸文化研究者 江戸時代、夫婦別姓は当たり前

 法政大学名誉教授の田中先生は記念講演で江戸時代から現代に至る中で「男尊女卑」的社会がどうしてできたのか。
明治時代の政治の中で、特に今の戸籍制度に繋がる「家父長制度」で家長の権限が強められた事に起因すると話します。
  
高知市の校則と制服問題を報告

 参加した分科会で報告の機会を頂きました。子どもの人権や自由を教育現場で保障していく為にできることは何か。
現在の校則は、法的な根拠を持たないにも関わらず、子どもを管理、差別化する道具になっていると指摘。保護者から多様性を認めてと市議会に陳情が出され、ジェンダーレス制服への見直しが始まったと報告しました。

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阿蘇高原と鹿児島万世特攻平和記念館

柔らかな草原の上を風が走る、霧が晴れた熊本の阿蘇、やまなみハイウェイ。あーまたあの風に吹かれたい。
作りたてのヨーグルトを一気飲み!足湯と書かれた看板の横には「熱湯」の文字、入れず(笑)。
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 終戦記念日、鹿児島県の万世特攻平和記念館を訪ねた。終戦一年前に造られた特攻基地だったと知る。わずか4ヵ月間で201名もの若者が特攻で亡くなった場所。その中に2名の高知出身者。慰霊碑の前に立つ時、黙祷アナウンスが流れ、頭を下げ、汗を拭きながら平和を強く強く祈り、誓う。目の前に広がる吹上の青い海、600m沖の海底から平成4年には『零戦』が引き揚げられた。本物が展示されているが、迫力と共に悲しい。
 特攻兵士の残した手紙、「朗らか隊」とも呼ばれ笑顔のたえない青年たち第72振武隊の新井一夫少尉は、出撃前「想い返せば、長い様で短い二十二年の人生、重なる不幸をお許し下さい。・・君が為、花と散る身の悦びを胸に抱いて、我は征くなり」と書いた。第72振武隊の出撃2時間前に撮られた写真。中央で子犬を抱く特攻兵は17歳。

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統一協会問題を考える市民の集い

『統一協会』問題を考える集い
とき 
9月3日 午前10時~12時 場所 初月公民館  
講師 柿田睦夫氏(元赤旗記者、宗教ジャーナリスト)
なぜ、カルト教団を規制しないのか。
政治家との癒着、被害実態を一緒に考える機会に。

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前川喜平氏 高知で語る

 教育現場に心の自由を!

前川喜平氏が高知で開かれた母親大会で教育と憲法を語る。冒頭、統一協会の名称変更問題に触れ、出来ないとしていたものを、元安倍政権下で変更できるとしたと報告した。
 前川氏と言えば、森・加計問題で安倍元首相の関与を明らかにした参考人の一人で元文科省事務次官である。
『権力は腐敗する』など本も出しているが官僚トップだった立場からの本音の話は臨場感があった。
 自分で考える人間を育てる自由な教育が本質なのに今の政権の教育行政は変質し、学習指導要領が細かすぎて現場の自由を奪っていると指摘した。さらに、岸田政権の教育思想は差別的、経済成長の為の教育を進めていると、歴史の改ざんも目にあまると国政を鋭く批判した。
 民主的で平和な国家をつくる為には憲法と教育は切れない大事な両輪だと、改めてその意義が心に重く響く。
 2006年、教育基本法が変えられたが、それまでの教育基本法の全文には「われらは、さきに日本国憲法を確定し民主的で文化的な国家を建設して世界の平和と人類の福祉に貢献しようとする決定を示した。
 この理想の実現は根本において教育の力にまつべきものである」と。この下線部が除けられたのだ。これは「教育の力」意義を骨抜きにする事を意味している。いつも独裁者は喜んで教育を壊している。

 

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投票所の改善へ!

 重倉・久重地区 投票所改善へ

 北部地域を回る、交通問題、水問題。女性が訴える「足に不自由があって選挙にいかんかった」「ここの投票所は靴を脱がんといかんし」と。
靴を脱がなくても投票できる様に、一票の重みに私も応えたいと、声を選挙管理員会に届けた「えっっ!」と驚く職員さん。
その後すぐ「地域と協議し改善を検討したい」と報告があった。
有権者の不自由さに応えようとする真面目な姿勢が伝わる。ありがとうございます。

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