教育研究全国集会 高知にて
子どもの意見を聞き、可能性を信じる教育を
8月、教育研究全国集会が開かれました。
子どもの貧困は7人に1人と高く、ロシアの戦争や物価高騰、コロナによる経済不安が大人社会だけでなく、子どもや教育にも影響を与える情勢の中ですが、全国の取組実践や知恵、元気をもらう交流会でした。
国は6月に、こども家庭庁設置法を成立させましたが、「子どもの養育は家庭が基本」と明記、社会問題化している虐待や貧困、格差なども親の責任に追い込む流れを強めています。行政や政治に責任は無いのか、問う時ではないでしょうか。
田中優子・江戸文化研究者 江戸時代、夫婦別姓は当たり前
法政大学名誉教授の田中先生は記念講演で江戸時代から現代に至る中で「男尊女卑」的社会がどうしてできたのか。
明治時代の政治の中で、特に今の戸籍制度に繋がる「家父長制度」で家長の権限が強められた事に起因すると話します。
高知市の校則と制服問題を報告
参加した分科会で報告の機会を頂きました。子どもの人権や自由を教育現場で保障していく為にできることは何か。
現在の校則は、法的な根拠を持たないにも関わらず、子どもを管理、差別化する道具になっていると指摘。保護者から多様性を認めてと市議会に陳情が出され、ジェンダーレス制服への見直しが始まったと報告しました。
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