原発処理水 海洋放出やめて!
福島原発事故から12年、国は放射性物質トリチウムなどを含む処理水を海に流した。国は、漁業者との「合意なく流さない」とした約束を守らなかった。「他の国も薄めて海洋放出している」とか「薄めると科学的に大丈夫だ」と説明するが、放出完了に30年かかると言う。どんなに薄めようが30年という時間をかけ蓄積していく、それを環境汚染というのではないのか。風評被害に国も電力も賠償金を用意するとしたが、これが危険で莫大な費用がかかる原発の実態だ。
海に囲まれた日本にとって漁業は単なる産業の一つではない。日本人の食文化の基礎でもある。世界無形文化遺産となった和食のおだしは魚介類。私も作る味噌汁のだしも「いりこ」。その母なる海を汚してはならないと日本人なら皆が思っているだろう。先日、海の匂いがする中土佐町久礼、漁師町を地域の皆さんと訪ねた。台風や大雨つづきでお目当ての新子はなかったが、カツオを食べた「美味しいねー!」と声が弾む。
魚を捕る人、売る人、料理する人、海の恵みで町が出来ている、自分の暮らし、命に繋がっている。海を守れ!
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