濵田知事の「殺さなきゃ」発言
知事選挙の夜明け、高知新聞は濵田知事との対談記事を載せた。岡﨑誠也市長が米田知事候補の集会に参加した事にふれ「喉元にあいくちを突き付けられた」ときつく批判した事を問うた。知事は「選挙は戦い、殺さなきゃ殺されるっていう世界だから、最低限の自己防衛をはしないといけない。多少過激だったかもしれないが」と答えた。政治の場であれ暴力的であってはならない。民主主義の形として、意見が違っても論戦を交わし政策を作り上げていく場であるはず。自分と違う意見のものを「殺す相手とみなす」知事の思想は、県全体を納める者、県民の命を守る者として、あるまじき言動ではないか。
中東・パレスチナやイスラエルでの戦争、その映像は血まみれの人々、破壊された街、誰もが戦争や暴力を憎み、非暴力を祈り、声を上げている。その最中の知事の「殺さなきゃ」発言。多様な意見を持つ県民を分断し、敵視までする姿勢は、高知県民のリーダーと言えようか。政治評価以前の重大な問題だと思う。