農業と火曜市
火曜市で桃の花と黄色のチューリップを買う。
隣のお客さんが「お雛様に合うねー」と。青空のもと上町の市には、みずみずしい野菜や花、笑顔が並ぶ。
一方で高知でも特産の一つ、梨が危機にあるのだ。葉っぱが枯れた様になる「火傷病」が広がっている。
原因は中国産の梨花粉、国は輸入を停止した。農林水産省によると、2022年に輸入された中国産の梨の花粉は606kgあり、輸入の梨の花粉の9割が中国産という。高知でも約150戸の梨農家が全国と同じく困っている。1kgの花から採れる花粉の量は、たった10g(オクラ一本が8g)。国は自前で花粉を集めてと呼びかけるが、その労力は計り知れない。千葉県では花粉の採取機やミツバチの確保へ協議が行われているとも聞くが、何もかも輸入頼み、担い手がいない農業にしたのは誰か。国の農政が根本から変わらなければ食糧難の国になる。今、農業基本法の見直し議論がされているが、有事の時に国が花農家にも芋を作れと命令できるとあり、従わなければ罰則。
戦争準備の政治はここまで来たかと、危機を感じる。
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