2012.10.17

映画「隣る人」上映会

ドキュメンタリー映画「隣る人」の高知での上映会をします。 11月23日・県立美術館ホール・14時上映開始・チケット1000円
12月7・8日には日本虐待防止学会の全国大会が高知で開かれます。 子どもの現状を考えるいい機会ですが、今の子ども達の姿や福祉施設の意義を知る上でもいい映画だと思います。 ぜひ沢山の参加をお願いします。
 

どんな映画? 少し解説   プロダクションのホームページから

 一緒にごはんを食べ、お手伝いをして、遊んで、絵本を読んでもらう
時には怒って凹んで泣いたって、同じ布団で寝れば同じ朝がくる
壊れた絆を取り戻そうと懸命に生きる人々の、平凡だけど大切な日々の暮らしの記録です。

 地方のとある児童養護施設。ここでは様々な事情で親と一緒に暮らせない子どもたちが「親代わり」の保育士と生活を共にしている。マリコさんが担当しているのは、生意気ざかりのムツミと甘えん坊のマリナ。本来、親から無条件に与えられるはずの愛情だが、2人にとっては競って獲得しなければならない大事な栄養素。マリコさんを取り合ってケンカすることもしばしばだ。そんなある日、離れて暮らしていたムツミの母親が、ふたたび子どもと一緒に暮らしたいという思いを抱えて施設にやってくる。壊れた絆を取り戻そうと懸命に生きる人々の、平凡だけど大切な日々の暮らしは今日も続く。

 知られざる「児童養護施設」で紡がれている“大切な”日常

ただ寄り添うカメラが見つめ続けた、色鮮やかな映像スケッチブック
新聞やテレビで、「児童虐待」のニュースを目にすることがまれでなくなった昨今。しかし、そのニュースはセンセーショナルに報じられるだけで、子どもが生きる現場に寄り添い、なにが大切なのかを深く洞察した報道は少ない。本作は、「子どもたちと暮らす」ことを実践する児童養護施設、「光の子どもの家」の生活に8年にわたって密着し、その日常を淡々と丁寧に描いたドキュメンタリー。監督はフリージャーナリスト集団「アジアプレス・インターナショナル」に所属し、フィリピンやインドネシア等アジアの児童問題を取材してきた刀川和也。「私の全存在を受け止めて!」と不安の中で揺れ動き続ける子どもたち。自らの信念とその重さに格闘しながらも、子どもに寄り添い続けようとする保育士たち。離れて暮らす子どもとふたたび生活できるようになることを願い人生を修復しようともがく実の親など、生命力に溢れる人々の姿が瑞々しく描かれ、どこにでもありそうな日常なのに、観る者を笑いと涙、人と人とのぶつかり合いの温もりで包み込む。

 児童福祉施設の現状

児童福祉施設のひとつで全国に約580施設あり、そこで暮らす児童は約3万人(2011年10月現在)。災害や事故、親の離婚や病気、また不適切な養育を受けている等、家族による養育が困難な2歳から約18歳の子どもたちが生活している。かつては「孤児院」と呼ばれていたが、児童福祉法の制定、改正で「児童養護施設」と変更された。施設形態は大舎制(1舎につき20人以上の児童)が全体の8割と一般的。本作の舞台となる施設は小舎制(1舎につき12人までの児童)。


社会福祉法人 光の子どもの家

 1985年、可能な限り通常の建物でふつうの暮らしを子どもたちに提供する、「子どものための子どもの」施設を建設し、運営していくことを理念として創立された小舎制の児童養護施設。本園に3棟、地域に住宅2軒を借り上げて、通常の暮らしを展開している。2011年10月現在、子ども36名、大学生6名、18歳以上自立未満3名。職員は24名。


| | Comments (0) | TrackBack (0)

2010.08.25

映画 「ベストキッド」

先日、「お母さん~早くして!映画の時間遅れる~」と急かされながら、に久しぶりに息子と映画を見に行きました。当日は半額の日だったので、チケット売り場は長蛇の列! 奇跡的に隣同士の席が空いていました
「ベスト・キッド」という子どもの成長を描いた映画です。
主人公は息子と同じ5年生、父を亡くし母と二人の暮らしを送っていた時、中国へ引っ越し。そこでカンフーという武術に出会い、修行する物語ですが、情け容赦なく勝つためだけのカンフーはカンフーではないと言われ、少年は本物のカンフーとは?と修業し、心も体も本物の成長をさせていきます。「何のために強くなりたいのか」この問いかけは印象に残りました。師弟関係は上下の関係ではなく、人としての信頼関係で結ばれるものだと。日常の中にこそ、人として強くなれる場所があることも・・。息子もいろんなことを感じ取ったらしく映画が終わると、強くなりたいと思ったのか、猛ダッシュでトイレに行ったり、私の荷物をもってくれたりしました。。。「トイレは静かに行って!」といいましたが、影響を受けるものですね(笑)
 必ず、「お母さんの買い物は遅い!早くして!」と注意して来るのですが、この日ばかりはどこに行こうが文句も言わず私の後ろを荷物をもってついてきてくれます。ちょっとしたデートのようでした。映画のカンフーの修行シーンを思い出したのかトレーニングしたいと言い始め・・・・現在、プール教室に通っています

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2009.11.19

映画『沈まぬ太陽』

文化・芸術の秋をどう過ごされていますか?
映画化が決まってからずっと楽しみにしていた「沈まぬ太陽」を観て来ました。山崎豊子さんの原作を以前に少し読んだことがあったので映画となればどんなになるのか楽しみにしていました。
渡辺謙さん演じる主人公の恩地さんは実在した人物です。
御巣鷹山の日航機墜落事故の背景に何があったのか?映画は鋭く描いています。
「利益優先」「人員削減」「粉飾決算」「裏金つくり」「政治との癒着」という企業に、恩地さんを先頭に当時の労働者・労働組合は空の安全にこそ責任を持つよう会社の姿勢、体制を求める闘いを続けます。しかし、恩地さんは組合員への左遷などひどい処遇の改善を求め、引き換えにアフリカの地にたった独り、飛ばされます。恩地さんがいない間に組合は分裂するわ、組合労働者の処遇も変ることはありませんでした。
 御巣鷹山の墜落事故の犠牲者家族の対応を任務とされ急遽、日本に帰ってきますが、残された家族は自分自身を責めています。「私が飛行機を進めなければこんな事にはなってなかった」一生自分を責めるんです。人の命、安全より利益を優先した会社の体制によって安全管理に問題があったのでは・・。ここに最大の反省と改善がされない限り同じ事を繰り返してしまう、だから恩地さんは犠牲者家族との対話をやめません。またアフリカへ飛ばされますが、どんなに厳しい境遇に置かれても会社を辞めません。
空の安全のために、働く仲間の為にそして自分の信念を貫きます。その姿、生き様に感動しました。
(カッコいい!)

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2009.09.24

映画「火天の城」


 映画 『火天の城』

 この連休中、久しぶりに映画を観にいきました。
急だったので何を見ようかと迷っていたのですが、たまたまシネマについたその時間に上映されていたのが
「火天の城」でした。どんな映画なのかさっぱり想像がつかないままでしたが・・・
 想像を超えるすばらしい演出でした。 
 安土城が建築される時代の中で、「ものづくり」の現場から職人魂とはどんなものなのか?ということが見えたような感じしました。 当時、日本一の城、五重の城をつくるという難題を織田信長に突きつけられた宮大工たちや山師、石切師たちの壮絶な姿が描かれています。
城作りを通して、当時のものづくりの技術や職人たちの暮らしもみえ、特に宮大工として総棟梁の役を務めた役の
西田敏行さん、妻の大竹しのぶさん、一人娘の家族の心模様も実に素敵でした。
 何を大切に生きるのか、心が震えた映画でした。  私にとっては最近の印象に残っている
「剣岳・点の記」を越すかもと思っています。
 また「火天の城」映画のエンデイング曲の『空が空』という曲もいいですね~!!CDが欲しいな!
 まだ見ていない方はぜひ観てみてください。

| | Comments (1) | TrackBack (1)

2009.06.25

映画『剣岳』をみて

 090626_092601


映画『剣岳』をみて

 先日、『剣岳』をみてきました。明治39年の陸軍の中には測量部隊がありました。その測量士の生きざまが描かれています。測量士として仕事に対する誇り・・。信念と勇気がなければ、でき得なかった、剣岳への三角地点の設置という偉業のお話です。
 春夏秋冬それぞれの剣岳の景色には感動しました。この映画は最近、よく使われるCGなどではなく、剣岳の本来の姿を何年も撮り続けてきたものだと、自然を相手に、簡単ではい手法を選択してとられた、貴重な映画だと心から思いました。言葉では簡単に素晴らしいとか言ってしまいますが・・・・観れば「本物」がいろんな意味でわかる映画だと思いました。 
 『誰もが結果を急ぎ、効率が優先される時代に・・・」とありますが、氷点下40度の極寒の冬の剣岳のてっ辺に「点の記」三角地点を日本ではじめて建てるという前人未到の仕事を果たす人間模様や仕事に真剣に取組む姿・・そして彼らを支えている家族の姿・・・ただの登山とは違うところ、視点というか測量士の仕事の重さ、大切さがわかりました。
どこが普通の登山と違うかといえば「何をしたかという事よりも、何のためにするのか」という測量という仕事、任務の本質も見えました。いい映画ですね。

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2008.02.05

映画『母べぇ」』をみて!

 先日、映画「母べぇ」を観にいってきました。
山田洋次監督、女優の吉永小百合さん主演の昭和15年代の東京が舞台になっている、実話に基づく映画です。映画の中では吉永さゆりさんの母べぇの夫は当時、治安維持法のもと思想犯とされ特高警察に検挙投獄されます。
平和、戦争反対を口にすることも書くことも許されない時代に父べぇがいない家を子育てしながら守る母べぇ。獄中の父べぇからの励ましの手紙。父べぇや母べぇを支える仲間達。夫を信じて時代をいきる女性、母の姿。時代がかわっても、若い人も観たら心を打つ映画だと思いました。
娘たちが「父べぇは悪いことしたから捕まったの?」との言葉に娘たちをギュッと抱き寄せ「父べぇが悪いことしてないのはあなた達が一番知ってるでしょ・・」涙ぐむ娘を励ましている母べぇの姿に私も涙がポロポロ。夫のいない寂しさと生活苦・・小さい体をもっと小さく丸めて隠れるようにして泣いている母べぇの姿にまた涙が止まりません。
働きながら子育てしている今の世代の人達も何をどう信じて生きればいいのか、正しいことが権力や金の力で歪められる社会や政治に怒りをもち、苦しみにも耐えています。この映画を現代の若者にも観てもらいたいという監督の思いがよくわかりました。
 みなさん、早めに観にいってください!叉みたいです!

| | Comments (0) | TrackBack (0)

2006.12.20

NHKワーキング・プアⅡを見て!

 NHKワーキング・プアⅡをみて・・こらえても涙がでてしまいます。「働いても働いてもまともな生活が送れない」私と同じ年、31歳。母子家庭で小学生の息子二人を育てながら、朝と夜と2箇所で仕事をして、一日の睡眠時間は5時間もなく・・。子供達は夜8時にお母さんが仕事に行く間の3時間だけしか一緒にいられない。お母さんと一緒にいられるなら何をしたいか?との質問に「もっとたくさん色んな話をしたい」「おかあさんを寝させてあげたい」とはなします。子供がいるとの事で安定した就職にならない状態です。子供の病気の看病で休みたいと言って解雇をされました。今の仕事は8箇所目といいます。介護資格をとって安定して働きたいと思っても勉強中の所得保障がなく、結局資格を取るどころではなく、毎日働きづめ・・・。
 これほどまでにがんばってもまともな生活がおくれない。この方だけでなく、広がっているんです。この現実に真正面から向き合わなくてはなりません。 離婚したから悪いのですか?資格がないからわるいのですか?年金がないのがわるいのですか?働いていない若者が悪いのですか? ・・・自助努力がないといえますか?
 80歳になっても空き缶拾いをしているおじいちゃん・・。70万の貯金があるから生活保護は受けられません。
私の祖母と同じ年です。こんなに寒いのに毎日、空き缶をあつめてはトンカチで一個一個つぶしても一個2円。
 この現実を仕方ないといえますか?自己責任だといいますか? 
 大企業には減税し、国民には増税。 お金がないからと社会保障を切捨て・・・・。こんな政治こそ許してはなりません。

 

| | Comments (4) | TrackBack (3)