『新・県立体育館』 アリーナ計画
詰め込み過ぎ 210億円越え
武道館、ぢばさんホール、障害者プール、VIP席やスイートルーム、地下駐車場など
多様性あるスポーツ環境はどうなる?
現在、県は5月末までパブリックコメントを募集中。
先日、県民体育館の建て替えに関わり、集約される予定の武道館や、ぢばさんホール、障害者スポーツセンター、サッカー団体を、それぞれ訪ねてきました。
県は「社会体育」施設の意義を優先するとの整備方針を示していますが、疑問だらけです。
行く場所なく困る、サッカーチーム
隣接する市民のグラウンドを取り上げ、一体に整備する計画案に対し、授業でも利用している「アスパルこうち」の不登校生徒や保護者、教育関係者からも全面取り上げは「やめて欲しい」など、撤回を求める要望書、署名が出されました。また、ナイター照明があり、社会人のサッカーチームなどは夜も利用できていますが、このままでは練習場所がなくなると話してくれました。
計画案では、プロ仕様のアリーナにはVIP席やスイートルームが必置とされています。一方で、既存のサッカーチームが追い出される状況は、本当に県民の為の社会体育環境の充実になっていると言えるでしょうか。
文化的財産の門と武道館はなくさないで
新緑に包まれた高知城の北に立地する県立武道館の入り口には、藩政時代の高知藩校「致道館」の門があります。先日、歴史的遺産として修繕工事が行われたばかりです。四国に現存する唯一の藩政時代の門として、武道館と共に大事にされてきました。
今も柔道、剣道、合気道、弓道、なぎなた、居合道などの練習や試合が行われています。
武道に共通する点は、勝ち負けより精神性、人格形成を重んじる競技であり、瞑想や呼吸のあり方も学びます。
武道の歴史や性質からも、自然に囲まれた今の場所が、最適ではないでしょうか。
避難所としても位置付けられており、この施設を無くすことは大きな損失です。また7~8億円あれば20年も長寿命化ができる「ぢばさんホール」。個別配慮や安全対策には専門人材の配置が不可欠となる障害者プールが集約される計画ですが、適切な環境とは何か。もっと丁寧に議論する必要があると思います。

