2024.08.30

92歳の夏を生きる

 92歳の夏、人生を語る。地域を回る中で妻を亡くした、おじいさんに合う。
 手すりを握り、少しずつ玄関にたどり着く。出てきてくれただけで感謝しかないが、「あんたに言わんといかん、今は戦前のようになっちゅう」と震える手で港の軍事利用はダメと署名をしてくれた。少年は1945年8月15日、ラジオから戦争の終わりを聞く。
「やっと戦争が終わる、これから良くなると思うた。けんど、あの時の気持ちを忘れたようやのう」と振り返る。
戦争が始まるころ小学校では、戦争万歳を習い、「連帯責任」の植付けなのか、なにか問題を起こすと生徒全員が向き合って並ばされ、お互いの鼻や耳をひねろと先生に命令される。「友達にそんなことができるか、まっこと学校が嫌やった」と言う。
 集落で変わり者と言われた父と母は、少年をかばう。父は「戦争して何がよくなるか!」と話していたと言う。戦争中は嫌われ、中学校にも行けなかった。戦後に遅れて高校へ、自衛隊にも入って免許を取って全国の建築現場で働いてきた。忘れてはならない歴史がある。

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現場の声で政治を変える!

県議会で人口減少対策特別委員会の委員になる。
県は若い女性に焦点をあてた調査や対策を考えている、中でも「婚姻数」を増やすことがポイントになっている。しかし、若者と話し見えてきたのは多様な家族の形や自分の生き方など個人の尊重より、結婚して子どもを産むことが大事だと政治がレールを引くことに異論を述べた若者が1人ではなかった事だ。この声は、知事には届いているのだろうか。
声を届けたい事はまだある、高知市の北山で操業していた廃プラスチック類を焼く焼却施設が火事になって何日も経つ、まだくすぶり鎮火していない。地域からは、廃プラが燃える過程で発生するダイオキシンについて大気検査を求める声が上がっているが、市の担当課は「火事の場合に大気汚染を調べる仕組みがない」とした。しかし、法律や条例に調査がダメとは書かれてはいない。汚染検査を
する事は行政の判断で可能なこと。市の姿勢が問われる、重大な問題である。

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現場の声で政治を変える!

県議会で人口減少対策特別委員会の委員になる。
県は若い女性に焦点をあてた調査や対策を考えている、中でも「婚姻数」を増やすことがポイントになっている。しかし、若者と話し見えてきたのは多様な家族の形や自分の生き方など個人の尊重より、結婚して子どもを産むことが大事だと政治がレールを引くことに異論を述べた若者が1人ではなかった事だ。この声は、知事には届いているのだろうか。
声を届けたい事はまだある、高知市の北山で操業していた廃プラスチック類を焼く焼却施設が火事になって何日も経つ、まだくすぶり鎮火していない。地域からは、廃プラが燃える過程で発生するダイオキシンについて大気検査を求める声が上がっているが、市の担当課は「火事の場合に大気汚染を調べる仕組みがない」とした。しかし、法律や条例に調査がダメとは書かれてはいない。汚染検査を
する事は行政の判断で可能なこと。市の姿勢が問われる、重大な問題である。

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2024.07.23

清らかな水と空気、愛情に満ちた岩戸米

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 稲が青々と育つ土佐市へ。どれだけ米農家たちが苦労しているか。土佐市での産廃問題は他人ごとではない、こんなやり方が通るなら、あらゆる地域で同じ様な事が起きてしまう。県の指導要綱が意味をなさないような状況でいいわけがない。産業廃棄物事業は人間生活に必要な事業、一方で環境破壊や住民生活への悪影響も起こしてきた。だからこそ行政が関わる事が大事であり、指導要綱にも意味があるのだ。
振返れば2006年、香南市でも同じ様な産廃施設問題が起きて、当時は住民が署名を集め、県議会に設置反対の請願を出し、全会派一致で採択されている。党派を超え、理不尽な事は認めないという範を示した歴史が、県議会にはある。今回も請願が出てきて欲しい。
私も未来の為に議会の内外で力を尽くしたい。

 

 

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2024.07.13

図書館の隣でみどりを感じたい

「ヒリヒリする~!」灼熱とは、この暑さのことだと、何度も汗を拭く。みなさん、体調は大丈夫ですか?
6月に30℃を超え、江川崎では37℃近くを更新し、地球が沸騰していると実感する。沸騰化の先は砂漠化や豪雨の多発が指摘されている。改めて街中にも根のある緑の存在が大事だと思う。オーテピア図書館の隣の広場「西敷地」は芝生がいいな!箱物建設は、市民の力で止まったが、桑名市長が言う全部舗装は、いかがなものか。
丸ノ内緑地の木陰を作っていた大木たちも、どうしてあそこまで切ったのか、悔やまれてならないし、屋台が無くなった静かなグリーンロード。高知の個性とは何か。
賑わいや文化の価値も住民と行政の共同の力こそ大事。ある商店街の店主は店先で新聞を広げ私を呼び止めて話す「新幹線は高知にいらん」、「政治家はひとっつも分かってない」と。藤波公園の将棋のおんちゃん達も言う「お城の橋がこればー壊れて、人がこけゆうに中々、直らん」と。知事さん県民に共感を。

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2024.07.02

同じ穴のムジナ

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 県内の中山間を視察中、アナグマ親子を発見!写真に撮ることができた。掘った巣穴をタヌキなど他の動物も利用する。ことわざ「同じ穴のむじな」の由縁でもある。ムジナとは、タヌキやアナグマ、ハクビシンなどを言う。
主に悪い意味での「同類」「同根」の例えにされてきたが、最近では自民党の裏金問題への見解を聞かれた公明党の山口代表が「同じ穴のむじなとは思われたくない」と発言した。それを聞いた市民から「連立政権をやめんがは同じ穴のむじなよ」とピシャリ。さらに与党を指し「どっちがタヌキで、どっちがアナグマか!」との怒りも聞く。本物のアナグマもタヌキも可愛いのに酷い政治の例えにされて、可哀そうに思う。偶然なのか、
オーテピア図書館・みらい科学館の展示コーナーには、はく製のタヌキとアナグマが並んで展示されていた。
巣穴が同じだけてなく、体もよく似ていて、目の周りの模様が少し違うだけ。展示中のアナグマから「あーやれやれ、また来てください」と聞こえてきそう。

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2024.06.07

政治資金規正法改正案は抜け穴だらけ

紫陽花が咲く道を地域の癒し犬“さくら”が歩く。
すれ違う住民達は我が事に思い、老犬さくらを心配し「がんばれよ」と声をかける。温かさと笑顔をもらう。
一方、テレビでは自民・公明のトップが笑顔で握手しているが、これは裏金問題の幕引きを企てる笑顔なのだ。
組織的に作った裏金で脱税や税金の還付まで行っていたが、自公維新が合意した政治資金規正法案は、裏金の最大の原因である企業・団体献金を禁止しないと言う。
今、国民は出口の見えない円安と物価高騰の中で苦しんでいる、怒りは大きい。国がやるべきは経済を動かすお金の6割の生活消費に繋がる賃上げと正規化を急ぐ時と思うが、中小事業者や労働者をまともに支えず、増税を繰り返している。それどころか税金でせっせと武器をつくり輸出する。札幌市では防衛省自衛隊が自衛官募集のパンフレットを子ども食堂で配布し勧誘していた。
中村哲さんの国会での参考人質疑の言葉を思いだす。アフガン戦争への自衛隊の海外派兵の是非を問われ「有害無益」と大臣を前に発言したが、生きる事を助ける政治をすすめるのが政治の果たすべき責任ではないでしょうか。

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2024.05.09

未払い賃金を取り戻す闘い

「賃上げどころやないでー」と、未払い賃金を取り戻したいとの相談が現在、裁判闘争になっている。
同じ時代を生きてきた何人もの労働者が立ち上がった。彼らは「底辺の仕事、いつも馬鹿にされてきた」と語る。ある男性は仕事中の骨折なのに治療が遅れ今も肩が上がらず不自由を抱えていた。当初、労働基準監督署へ行くが、まともな対応はなかった様だ、「労働局は会社側の立場だ」と行政の対応を疑問視、強く指摘する。
しかし弁護士との出会いが、あきらめ感から闘う勇気へと彼らを変化させた。皆、口を揃え「すごい弁護士に出会えた」「感謝しかない」と言う。労働者の権利をもっと学び、同じように苦しんでいる人の相談にのれる様になりたいと話す彼らの姿に、私自身も励まされる。
勉強する事の本当の意味、エネルギーは、成績の優劣を競うものではないと確信になる。安く長く働かせることで利益を増やすのが資本家の本質であり、ここにルールがなければ労働者は奴隷化してしまう。
彼らの裁判は、ある意味、人間性を取り戻す闘いなのだ。

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学校が楽しい声

地域を訪問する中で「中学校が楽しい!」との声を聞いて、久しぶりに嬉しくてたまらない。保護者はもちろん、高知市の先生も教育委員会も聞きたかった声と思う。小学校を卒業し進学したばかりの少年は、友達が出来たことを凄く喜んでいた。この先どんな壁が現れても、友との思い出は、彼を励ますだろう。そうなって欲しい。
 35年前、自分が中学生の時を思い出す。女子バスケ部で、走って跳んで、失敗しながら笑って泣いて挑戦する、毎日が一瞬に過ぎた。昨年末には、久しぶりにミニ同窓会をしたが、普段は合わないのに顔を合わせると蘇る、今でもすぐにチームを組んで試合に挑めそうな絆があった。来年は50歳記念の大きな同窓会がある。再開を約束し笑顔で別れたが、学校とは同じ故郷、同じ時代を生き、助け合った場所、そういう大事な所なんだと。。効率性や弱肉強食とは真逆の世界だった。今の学校でもAI・パソコンだけでなく、人と人が関わりあい生きていく力を育む、教育の質は進歩したのだろうか。
 

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2024.04.08

人生の運転手は自分 賃上げへ

ホーホケキョ♪うぐいすが鳴く北山。一気に桜は満開。比島の交通公園や城西公園の桜の下へお花見に。春休みもあってか子ども達で大賑わい。ある花見の席には賃上げや非正規と正規の格差を無くせと闘い、人生で初めてストライキをしたという40代のグループがあった。
ストライキは一人でもできると聞いて、二人で頑張ったと言う、その中で理不尽な言葉を浴びせられたと「お前らが休むと周りが困る」「正規と非正規の格差は当たり前」だと。
 賃金アップも長時間労働の規制も育休も、どれもが労働者自身が訴え続けて改善を勝ち取ってきたものだ。
その背景には、低賃金や長時間労働の末に命を落とした若者たち、家族の存在を思い出してほしい。
声をあげ世論を広げ、交渉する中で改善をさせてきた歴史を・・。
花見する彼たちの闘いは世論の後押しもあり、月6,000円の賃金アップとなったのだ。大きな拍手が響いた。
人生の運転手は自分。困難を切り開く力は、誰もがもっている。
Dsc02687_20240408162001

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