早生樹 植林して丸二年で直径30センチ「桐」
県議会・商工農林水産員会 大分と熊本へ視察
品種改良の成果どう活かすか
大分県農林水産研究指導センターでは、杉・ヒノキだけではない造林、山づくりに取り組む中で、山主や森林事業者が納得できるよう「環境と経営」が成り立つ仕組みづくりと品種改良が行われていました。
早生樹とは、早く成長する品種のことです。
大分県は「桐」を改良し、なんと2年で直径が約20センチ~30センチの桐の木を開発し、育て検証していました。
担当職員さんは「開発しても、木材の利用が進まなければ山の価値が上がらない」と話します。
木材だけの話でなく、農林水産業すべてに共通するのが「利用・消費」です。中でも地域経済に効果的な地産地消、地元の物は地元で流通・消費するよう重点化することは高知県の課題でもあります。
全学校の机は、地元木材で製作
大分県日田市では市内全小中学校の子ども達の学習机を地元木材で制作、約6,600セット導入しています。(木製の部分は森林環境譲与税充当)子ども達は卒業する時、木製の天板を記念に持って帰るため、木製部分の需要は毎年うまれます。
この地元産材による学習机づくりは「ウッドデザイン賞2022」を受賞し、森林環境譲与税の活用事例として紹介されています。高知県も森林環境譲与税の活用状況について、市町村の実態や課題を掴み地元材の地産地消をもっと進めて欲しいです。